全裸監督の感想「シュールな描写に笑っちゃう」

8月8日にネットフリックスで配信されるということで楽しみにしていたドラマです。AVの帝王といわれる村西とおる監督の自伝をベースに描かれる物語。山田孝之さんのパンツ一丁姿が配信前から話題になってたね。
いやぁ、山田さんの演技力と目力ね。ほんと凄い。わたし、この人が若い頃に出ていたドラマをよく見てました。「ちゅらさん」とか「白夜行」とか。
その頃から目力は強かったのですが、本作でもその眼光はもちろん、変質者的なムードを醸し出す演技力は凄まじい。
わたし、この人ほんとうに変質者の要素を持ってると思うんですよね。


世間ではカメレオン俳優っていわれてますけど、本質的な部分が変人なんだと感じます。いや、これ褒め言葉よ。
物語は村西監督の自伝を原作にしているそうですが、けっこうフィクションが入ってるね。警察との癒着とか殺人シーンもあったし。
そんな中で伝説のAV女優・黒木香を演じた森田望智さんね、ベテラン俳優に囲まれているにもかかわらず存在感を放っていましたわよ。
小雪さんとの母娘バトルも全く負けていません。というか、小雪さんが大学生の娘の母親役をされるようになったことにびっくり。
もうそういう役をされてもおかしくない年代ですよね。すっかりテレビから遠ざかっているので、久しぶりに拝見する俳優さんたちに懐かしさを感じますわ。
黒木香さんね、私の年代だと記憶に残っている人も多いと思います。ただ私は黒木さんご本人というよりも、とんねるずの貴さんがモノマネされてた人だという印象のほうが強いです。腋毛の人というイメージ。本作でも森田さんはしっかり腋毛を付けていましたよ。
ストーリーはAVを題材にしているのでセックスシーンが満載なのですが、全くエロくなかったのは、あえてそう撮っているのでしょうか。むしろ笑かしにきてるのかしら? という感想を抱くほどシュールなものでした。
女優と駅弁ファックしながら土手を走るとか、笛吹きながらファックするとか。思わず笑っちゃう。
で、黒木さんと村西監督が初めての撮影(セックス)を終えたあと、物足りない黒木さんが自分のアソコに指を入れて監督を誘うシーンがあるんですよ。
監督が「今、何本 指入ってるんですか?」と冷静に聞き、「4本~」と甘えたように答えるところね。「体に悪いから3本にしなさい」ってアドバイスする監督。いやいやいや、4本も3本もあんまり変わらないんじゃ? ってかそこ問題? って笑っちゃった。
主演の山田さんは配信前に「仕事なくなっちゃうかも」とかってコメントされてたみたいですが、むしろ監督の仕事仲間・川田役の玉山鉄二さんもけっこうなシーンを演じられていましたわ。
冒頭から喫茶店のトイレでオナニーして何度もセックスシーンする山田さんに比べるとそんなに強烈ではないですが、それでもSM描写を目の当たりにしてスタッフがいる中でオナニーに耽るとか、乱痴気騒ぎして女性の生乳揉んだり尻に顔を埋めたりしてたので玉山さんのキャリアが心配になったのよ。私の中で玉山さんは爽やかイケメンなので。
もう一人の相棒・チンピラのトシ役の満島真之介さんね。ずっと勝村政信さんに似てるな~って思いながら観てた。満島さんの際どいシーンはなかったけど、監督を想っての行動が裏目に出て、結局ヤクザの世界に両足ズブズブに突っ込んでしまったのは悲しかったな。
そのヤクザの親分が國村隼さんね。この國村さんの舎弟がどうしてもサッカーの前園さんに見えてしまった。あの方はどなただったのでしょう。
物語は毎回ハラハラさせる展開が起こるので昔のジェットコースタードラマ(「もう誰も愛さない」とか。懐かしいな~)を思い出したわ。そんな感じで、全裸監督とっても楽しく観賞できました。
エロ描写がシュールだったので、エロが苦手な人でも見れるんじゃないかなって思う。や、でも普段エロに慣れてないとやっぱ無理なのかな。私は楽しく観れましたけど。これシーズン2とか作られたら絶対観ちゃうわ。

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