「新感染半島ファイナル・ステージ」で活きのいい韓国ゾンビ堪能できなかったから、ほかになにかないかなとネトフリうろうろして見つけた本作観たんだけど、すっっっごいおもしろかった!
まったく映画の情報知らずに観始めて、あれ、これホラーじゃなくてコメディなのかなって思って、最初はちょっと、あぁまたゾンビ堪能できないって感じたけど、これがまた楽しいの!
ハートフルなコメディで家族との絆をゾンビとうまく掛け合わせてるんだもの。しかもそこに恋まで絡み合わせるとか、さすがよ。
もうね、出てくる人みんなキャラが素晴らしかった。
ちょっと頼りない感じの飛び蹴りが得意な長男に、無言でボコる義姉とか。いいかげんでハワイ好きなお父さんに、これまた適当でやたら金儲けしようとする次男、それにゾンビに恋しちゃうけど最後に覚醒しちゃう妹ちゃんとか。
義姉を守るため、妹ちゃんが武器を手に立ち上がるシーンはかっこいい! 武器っていっても、持ち運びができる草刈り機のようなやつ。でも殺傷能力は高そうよ。
もうみんな好きだわ。だからラストのシーンはそれぞれのポジションテロップがピッタリ。しかもしれっと最初のゾンビ生きてるし。
この初ゾンビは妹ちゃんを守ろうとするんだよね。最後に妹ちゃんの名前言っちゃうもんだから、ゾンビの共食いターゲットになっちゃうし。しゃべったら敵認定される感じなのね。
あのゾンビ道連れにするシーンはちょっと泣きそうになってしまった。あれは妹ちゃんがケチャップ入りキャベツを与えてたから自我が芽生えたのかしら。やっぱお野菜は食べなきゃダメよね。
ま、キャベツは妹ちゃんが与えるよりも本人が先に求めてたけど。それでもケチャップとの組み合わせを提供した妹ちゃんの影響も大きいと思う。ゾンビなのに溢れるキャベツに囲まれてすごく幸せそうなシーンはなごむ。
義姉さんのキャラも素敵だった。無言の圧力出して堂々とぼったくろうとするあの姿勢が素晴らしい。なんだかんだで旦那のことも大事に思ってる描写も最後にあってよかった。
次男はずっとブレない精神で金儲けしようとするのよね。本作のポスター観たらこの人が真ん中にいたからどうやら次男が主人公だったらしい。でもこの映画は誰が主人公とかないように感じる。それぐらいみんなそれぞれ見せ場があった。
この次男は人間だけじゃなくて、ゾンビにも「並べ」ってエラそうに言ってたわ。いやいや、ゾンビそんなちゃんとできないし無理でしょ、って思ったけど強引に並ばせてたわ、妹ちゃんが。惚れる。
ただ、この家族がゾンビウイルス蒔き散らかして、そんで自分たちでまたワクチン提供するって、どんなだよ。
まぁ、ワクチンは無料みたいだけど、そこはやっぱ自分たちが原因って思ってるからかな。それにしてもワクチン元であるお父さんはいちいち噛むのしんどいでしょ。ゾンビウイルスの抗体があるからって噛んでゾンビ治していくのツラそう。
んで、初ゾンビのチョンビは登場時は汚い風貌だったんだけど、だんだんイケメンになっていくの。お名前はチョン・ガラムさん。素敵。
最終的に人間に戻れたみたいだけど、義姉に抜かれた歯は戻ったのかね。それとも入れ歯のままかね。
こういうゾンビ映画もいいね。昔観た「ゾンビーノ」って映画思い出した。あれもゾンビコメディのような感じだったと思う。ちなみにマトリックスのキャリー=アン・モスが出てた作品。
ゾンビと心の触れ合いを描きながら笑わせてくれるとても楽しい映画でした。まんぞく。