ランボー ラスト・ブラッドの感想「バラエティに富んだシーンが盛りだくさん」

めっちゃ久しぶりに映画館に行ってきました。いやぁ、ランボーすさまじい。私はずっとランボーを追いかけてきたワケではなく、最近シリーズ観た新参なのですが、それでもランボーをたっぷり堪能できましたわ。
だからずっと観てきたファンの人は感慨深さが底なしなんじゃないかと思う。それほどすごかった。アクション映画ってド派手なシーンがメインになって人間ドラマが薄っぺらくなっちゃうんだけど、ランボーは違うんだよね。
シリーズ通して闇の部分を浮き彫りにしてるし、娘ちゃんとの触れ合いもしっかり描かれてたので死んじゃうシーンは泣いちゃった。


せっかくランボーが手に入れた家族が失われちゃう。もうね、「なんでオレじゃないんだ……」ってランボーがいうんだけど、悲壮感が漂いまくり。とくに1作目から観てると「うぉぉぉ~ん」ってなっちゃうわ。
ただ、ストーリーはだいたいわかったうえで観に行ってきたのね。それで娘ちゃんが痛めつけられる生々しいシーンがあるのかどうか、それだけが心配だった。
女性がヒドイ目に遭う場面ってリアルな描写だと数週間はメンタル引きずってしまうのでできれば観たくないなって思ってて。でも本作では娘ちゃんの描写はそこまでひどくなかった。
ま、惨殺シーンはすさまじかったけど。もう最初にランボーがボコるシーンね、皮膚に指つっこんで骨出して折るとか、人間業かよ。そもそも皮膚って固いから指をつっこむとか意味わからん。しかも骨引っ張り出して折るとか。このシーン観ながら一人で体をよじらせながら悶えてた。一番うしろの席だったから悶えられたけど、前後左右に人がいても悶えを我慢できたかどうか……。
私が個人的に首が苦手なのもあるけど。なんか昔っから首だめなの。首がちょん切れるのもダメだしえぐれるのもイヤだし。だからスプラッタ系は苦手なんだな。ラストの心臓えぐり出すのは普通に観れたんだけど、あの骨出すシーンはダメ。悶えるほどすさまじい。
あ、ラストの惨殺シーンはバラエティに富んでて非常に愉快でした。爆弾で吹っ飛ぶわ釘にぶっ刺さるわ普通に銃で吹っ飛ばされるわ。銃が普通という感覚になってくるほどバラエティあふれるシーンでした。鉄パイプが顔面ぶっ刺さったヤツもいたな。そのあと連れ合いは足スパっといかれてたわ。あのプレーはお見事。
今回のランボーは戦場じゃないのよね。自分の家におびき出して一人ひとり惨殺していくの。で、ラストは一人残してたカルテルのボスを得意の弓で動きを封じて心臓をえぐり出す。あのボス男前だったな。とくにラストの戦闘シーンになったときの戦闘服カッコいい。ちょっと「タイラー・レイク -命の奪還-」に出てた親父の手下に似てた。
ってか、カルテルって戦闘訓練受けてるの? なんか兵士がするような仲間同士の合図送ってたりしてたんだけど。
あとね、アメリカ人ってお薬をラムネのように飲むよね。ランボーが飲んでるのは安定剤とかだと思うけどガブガブ飲むのよ。ま、それほどランボーの傷は深くえぐれてるんだろうけど。
あー、あとジゼルと父親にはもう少しなんらかの報復を与えてほしかったかもとか思いつつ、ジゼルの気持ちちょっとわかるんだわ。
きっと泥水すすりながら生きてて、そんななかで昔の友だちが幸せに育ってきたお嬢ちゃんなのよ。その友だちが自分に同情して施しをくれようとするの。みじめだろうね。だからってあそこまで底に落とすかね。
そりゃランボーに愛されて守られてきたなら現実のヒドイこととかあんまり見えなかっただろうけど。だから底辺で生きてるジゼルの気持ちにもさっぱり気づかなかったのは娘ちゃんだけどさ。
そんな風に底辺のヤツは這い上がるよりも引きずり下ろすほうが簡単なんだろね。う~ん、でもジゼルはやっぱランボーにビンタぐらいはされてほしかったな。

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