アントマンはマルチバース絡ませないで、小っちゃい範囲内でわちゃわちゃしてるほうが合ってる。
それに、アントマン&ワスプなのにワスプほぼ目立ってないのが不満。まぁ、アントマンの代替わりという意味もあるんだろうけど、ちょっとワスプの扱いが空気になってたのはどうなのかしら。
ジャネットは重要ポジションだし、ハンクでさえ見せ場あったのに。ホープなんてめっちゃ我が強いタイプなのに、今回ずっと地味に周りをサポートするだけ。
ラストに取って付けたような役割だったのも微妙。今回のワスプはキャシーにポジション奪われた感じ。
そのキャシーが『エンドゲーム』で演じた子ではないのも謎。いや、キャスリン・ニュートンちゃんはかわいいしポール・ラッドとの組み合わせもよかったよ。
でもあの感動の親子再会シーンが脳内にこびりついてるから、どうしてもエマ・ファーマンちゃんを思い出しちゃう。しかもご本人、キャストの変更あるって知らなかったみたいだし。これかなりショックだよね。
ま、今後はキャスリンちゃんが三代目アントマンを引き継ぐことになるのかな。冒頭から留置場に入ってたけど。で、留置場に入ってた理由は、「ヒーローになって人助けがしたい」っていう厨二病の発症。自作のスーツもあるでよ。
子どもの頃からパパに憧れてヒーローになることを夢見てたのはわかるけど、ピム粒子使って騒ぎを起こしているのはどうなのか。
しかもホープは特に何も言ってないうえに、ハンクと一緒になってキャシーのやってること後押ししてるみたいだし。
ハンクが普通に「おじいちゃん」って呼ばれてて仲良しになってるのも意外。ハンクってけっこう気難しいキャラじゃなかったっけ。
あー、でもホープ的には自分が子どもの頃からハンクに抑圧されてたから、キャシーには自由にさせてあげたいって気持ちがあるのかも。
キャシーはホープ、それにハンクとも仲良くしている雰囲気だったけど、ジャネットとはどうなのかしら。
キャシーが「おばあちゃん」って言うセリフはなかったし、量子世界で捕まったとき、スコットは「家族を探してる」って言ってたのに対して、ジャネットはスコットとキャシーのこと「友達を探してる」ってセリフだったんだよね。
ジャネットとスコット親子とはまだ距離があるのかも。そんなミシェル・ファイファーさん、今回はけっこうアクションこなしておられましたわ。
マイケル・ダグラスはアクションしてないけど、圧倒的な存在感を発揮しながらラスト、アリンコの大群引き連れてくるという大きな見せ場がありましたわ。あのシーンめっちゃかっこいいぞ。
ちなみにマイケル・ダグラスってもう78歳なのね。失礼ながらもし次作があっても、出演されることは難しいのではないかしら。
それからちょっとだけビル・マーレイ出てたのは笑った。でも本編に大して絡まずに退場。あの役にはなんの意味があったのか。
ハンクに焼きもち焼かせるためだけの役かしら。あそこはちょっと面白かった。親の恋愛事情聞いたホープめっちゃ嫌そうだったし。
あー、あとね、一作目のヴィランが出てたけど、あのデカい顔だけになってたの、あれずっと存在が浮いてたよ。
今回はそんなにギャグ描写がないアントマンだから、あの顔だけのビジュアルがずっと微妙だった。しかもキャシーに説得されて最後カーンに反旗を翻して果てるというポジション。アイツの存在は必要だったのか。
カーンも特に魅力のないヴィランだし、ストーリーも大きく広げすぎてアントマンには収拾できないと思う。
ただ、反乱軍のリーダーはめっちゃ良かった。ビジュルアもすてき。ケイティ・オブライアンさん。インスタフォローしといた。
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エンドクレジットに出てきたのはロキとメビウスだけど、ドラマ『ロキ』を観てない人だと意味わからんよね。
ラストはスコットとホープが量子世界から帰れなくなるってストーリーでも良かったんじゃないかなと思うんだけど、そんな悲しい終わり方はアントマンじゃないか。
ホープの見せ場って、このラストでスコットを助けに戻るところだけだと思う。ラストね、ちょっとハラハラした。スコットが戻れなくなると、今度はキャシーがスコットを取り戻すために二作目のホープとハンクのように活躍していくのかしらって。
ただ、それだと同じこと繰り返してるだけになるからやっぱないか。
まー、結局は普通に現実に戻ったキャシーがまた量子世界の扉開いて2人を呼び戻すんだけど。
本作は個人的には微妙でした。やっぱマイケル・ペーニャのいないアントマンは物足りない。冒頭で一瞬ウーが出てたのだけが癒しだった。