X-MEN:ダーク・フェニックスの感想「えー……」

エックスメンはダークフェニックスを扱うとおかしなことになってしまうのでしょうか。まだ初期のエックスメン3のほうがだいぶ面白いと感じるほどの駄作だと感じましたわ。
私の中で本作はシリーズ通して一番面白くない。というわけで、以下に文句とネタバレをつらつらと綴っていますので注意してくださいませ。
まずよくもレイヴンを死なせたな。しかもかなり薄っぺらい死に方だし。予告編で誰か重要なキャラが死ぬんだろうとは思ってて、なんとなくレイヴンかもしれんとは予想してたけど、あの死に方はないでしょ。
「ファースト・ジェネレーション」からエックスメンを引っ張ってきたレイヴンだよ、あの最期はなによ。
しかも「愛してる」ってセリフも唐突過ぎやしないですかね。


確かにあの2人は初対面のときはちょっとウフフな雰囲気だったけど、その後はとくに想い合ってる描写はなかったはず(多分)。
なんとなくあの2人は恋愛感情よりも家族愛的なものかと思ってた。だからいきなり不自然に感じる愛の告白しての絶命に「は?」ってなって涙も出なかったわ。
私はとくに思い入れもないようなキャラが死んでもすぐに涙腺崩壊するほど涙もろい性質ですが、あまりにも取って付けたようなレイヴンの死に方に唖然として一粒の涙も出ず……。
とくにレイヴンが大好き! ということでもないですが、シリーズを引っ張ってきた重要キャラに対してあの最期はヒドイと感じます。
あとクイックシルバーの扱いもなによ。ジーンに吹っ飛ばされてタンカで運ばれたあとは出番なし。
その後はラストの学園シーンで教師っぽい感じで出てただけ。マグニートーとの父子対面あるかなって期待してたのに、対面どころか共演シーンさえなかった……。
あれだけの面白キャラをとっとと退場させたのはジーンに対抗できそうなポジションだったからかもしれないけど。結局マグニートーとの父子対面はこの先も叶わないのでしょうか、くすん。
ま、あのマグニートーさえ手も足も出ないからね、ジーンってば。そのジーンをそそのかすジェシカ・チャステインさん頑張ってたけど、いまいちキャラがよく分からない。なんか敵役の存在感が微妙だったかも。
最初にジーンが吸い込んだ太陽フレアに滅ぼされた宇宙人らしいけど、原作を知らないので背景とかサッパリ。
それからね、レイヴンが亡くなったとき、ハンクとマグニートーはメッチャ悲しんでたのにチャールズは軽かったように見えたのも不満。でもチャールズからしたらレイヴンは妹だけどジーンは娘のような存在なのかもしれん。
娘可愛さにレイヴンとの日々を忘れたの? 本作の監督はシリーズ観てないのかね、と思ったらけっこうエックスメンシリーズに関わっている人みたいね、サイモン・キンバーグさん。なぜよ?
あ、でもチャールズとマグニートーが「友達だ」「いいや友達じゃない」って揉めてるシーンはちょっとニヤニヤ。
そういえばこの2人は毎回「友達だとか」「友達じゃないとか」でイチャイチャしてる気がする。そこだけは本作の全編通して薄っぺらい関係性の中、唯一の繋がりが見れたような気がしました。
あとはナイトクローラーよ、列車でのバトルシーンね。軍隊の人が宇宙人にやられて悲しんだナイトクローラーが、その後の戦いで相手に止めを刺してるシーンが印象的だった。
優しそうなイメージのナイトクローラーだったから、宇宙人といえども息の根を止めてるのはちょっと意外だった。
それまでも多分、ナイトクローラーって能力的にも補助的な役割だったと思うけど、このバトルではキレてナイフで止めを刺してたね。(でも宇宙人って撃たれても死なないから、ナイフで死んでたのかはわからない。)
なんとなく、今度はナイトクローラーが闇落ちしそうだと感じたシーンでした。
エックスメンのシリーズはクオリティの差が激し過ぎるのよね。それにFOXがディズニーに買収されちゃったから次はどうなるのでしょう。とりあえずほんのり期待して待ちます。

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