エージェント・カーター/シーズン1のエピソード8「ミッドナイト・オイル」です。最終回なので寂しくなりながら鑑賞。
前の話:エージェント・カーター/シーズン1のエピソード7「催眠博士」
久しぶりにハワードとペギーのやりとりが見れて楽しかったです。途中でスーザとトンプソンとの関係をじっくり観察してましたが、やっぱりペギーにはキャップと結ばれてほしかったと強く感じました。
今回はね、やっぱりジャービスの優しさですよ。それとペギーとハワードの絆に、ハワードのキャップに対する想い。「ザ・ファースト・アベンジャー」を観る限り、ハワードとキャップの仲はただの仕事仲間のようだと思ってたんだよね。
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それにしては「アベンジャーズ」で、トニーが「親父は君をずっと探していた」と言ってたのが気になってました。ハワードがキャップに拘る理由もこのエピソードのラストで判明します。
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ドゥーリー支局長が前回で亡くなってしまったのでSSR内はピリピリ。そんな中いつもの調子でハワードがジャービスと共にペギーの前に現れます、「会いたかっただろ?」と。いつものハワードね。
そこでフィノーの戦いの記録を差し出し、自分を囮にしろと言います。ハワードは自分の発明によって多くの犠牲者が出たことに責任を感じているのです。
SSRからは危険だと言われますが、ハワードは記者会見を行います。というのも、どうやらイフチェンコ博士はハワード自身を狙っているような節があったからです。自ら公の場に出向くことで相手からのアクションを待つというわけ。
でもトンプソンやスーザらSSRの捜査官に囲まれながらあっさりハワードが攫われます。ちょっとマヌケ。
過去に遊んだ女性の中にドッティがいたのですが、ハワードはすっかり彼女を忘れています。クズね。ハワードの前に姿を見せたドッティは何度も名前を間違えられます。そして何度も殴られるハワード。ばか。
任務といえども、女として接した相手に忘れられるのはドッティでもキレますよね。
イフチェンコ博士と対面したハワードは「自分は悪人じゃない」と言いますが、博士はフィノーの戦いで家族を亡くしていました。ハワードは何度も謝罪しますが、イフチェンコ博士は許しません、「君は悪人だよ」と。
そしていつものように催眠術でハワードを操ります。このハワードが捕まっている場所は彼の持つ飛行場であり、博士はハワードを飛行機に乗せてマンハッタンにガスを撒くようです。
今回は冒頭からペギーとトンプソン、スーザが捜査に当たっているのですが、今までまともに見られていなかったペギーがみんなと対等に接している様子は、自分のことじゃないのに「認めてもらえたんだね」と嬉しくなります。この場面でドゥーリー支局長もいれば……。
ジャービスと共に飛行場にやってきたSSRエージェントたち。ペギーはドッティを見つけてタイマンバトル開始。
スーザとトンプソンはイフチェンコ博士に出し抜かれそうになりますが、操られかけていると思われたスーザの標的がトンプソンから博士になり、トンプソンがびっくりする様子がかわいいですね。
「お前ってやつは」と言いながら脱力しています。スーザはイフチェンコ博士の催眠対策として耳栓をしていたのです。
しかしすでにハワードは催眠にかかっている状態で飛行機に乗り、マンハッタンへ向かっています。ペギーが無線で説得を試みますが、もしものときのためにジャービスをハワードの元へ向かわせます。撃墜させるためね。
飛行機に乗るときはさすがに躊躇するジャービス。必死でハワードに呼びかけるペギーに涙。
操られているハワードは、自分が一番求めていた夢を見せられます。ハワードの夢はスティーブを助けること。無線から聞こえてくるペギーに「スティーブを連れて戻るよ」と嬉しそうに語るハワードが悲しいです。
ハワードは言います、自分が作ってきた発明はすべて破壊を生んできたけど、キャプテン・アメリカだけは人の為になったと。ハワードは自分の発明で人々が犠牲になったことに苦しんでおり、キャプテン・アメリカは彼の唯一の希望だったのです。
ペギーが「あなたは彼が大好きだったでしょ、私もよ」と語り、でもスティーブはもう死んでしまったのだと言います。涙を流しながら前を向いていこうとハワードを説得します。
あなたを失いたくないと必死のペギーの言葉、でもジャービスがハワードを撃ち落そうと近くに迫っています。緊迫したシーンです。
ペギーはもう彼を忘れましょうと言っていますが、それは彼女にとってもツライこと。そんなペギーの気持ちが通じたのか、ハワードは意識を取り戻します。ここは号泣しまくりです。
ハワードもキャップと再会してほしかったな。しかもバッキーに殺されていること(シビル・ウォー)を考えたらむごい運命だね。
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無事に飛行場に戻ってきたジャービスとハワード。自分を撃ち落すつもりだったことを知り、ジャービスに「今後いかなる状況でも僕を傷つけるな」と怒りながらもジャービスとハグ。うん、良いシーンよね。
しかしハワードってばSSRの基地にいたとき、どさくさに紛れてスティーブの血液をパクっていたのです。それをさらにジャービスがパクります。
そしてジャービスはペギーに血液を渡すのです。「彼に義理はありますが品位は失っていません、これをどうするべきかを知っているのはこの世にあなただけです」とペギーに語るジャービス。
ジャービス優しいね。一連の事件を通してジャービスとペギーにも信頼関係が結ばれたと感じます。
そしてジャービスから渡されたスティーブの血液を海に流しながら「さようなら」と決別の言葉をかけるペギー。
すべての事件が終わって結局トンプソンに手柄を横取りされましたが、スーザからは飲みに行かないかと誘われます。このときのペギーの表情が晴れ晴れとしていたので、スティーブは思い出になり、前を向いて生きていこうとしているように見えました。
ただドッティが途中で姿を消していますし、イフチェンコ博士が収監されている場所にアーニム・ゾラ博士(ファーストアベンジャーに出てたヒドラ側の科学者)もいたので、次シーズンへと物語は続くことを示唆して終わり。
エージェント・カーター/シーズン2:エピソード1「SSRロサンゼルス支局」