MCUの人選って本当に素晴らしい。もうピューちゃん最高よ。ズケズケものを言う姿にお姉ちゃんも苦笑い。「あのポーズきもい」とか。しかも自分でやっておいて「やっぱきもい」ってw
公開されたころはけっこう評価が分かれてたからどうなのかなって思ってたんだけど、ナターシャが命をかけて世界を救った背景がしっかり描かれたと思う。
いろんな後悔を背負って生きてきたんだね、ナターシャは。だからエンドゲームでバートンぶっ飛ばしてでも世界を救いたかったんだ。
本作での「自分みたいな殺し屋にもできることをやりたい」ってセリフからも(タスクマスターから逃げ出したあとで雑貨屋みたいなとこでエレーナと話してた)、ナターシャが過去の自分から抜け出そうとしているのがわかる。もう殺し屋じゃないんだって。タスクマスターにも謝りながらも救おうとしている姿に涙がジョボジョボ。
たしかにこれまでその手を血で汚してきたから仕方がないんだろうけど、…辛い。もうウィドウたちの境遇も辛くて辛くて途中で何度も泣いてしまった。
それでも誰も見捨てようとしないナターシャの強さはママからの教え。「痛みが人を強くする」って。もうズタボロなのにね、それでもみんな救おうとするんだもの。涙ジョボジョボ。
ただねぇ、本作のナターシャかなり頑丈過ぎんかね。けっこう高いところから落ちても体のどっか痛そうに押さえてるだけで普通に歩いてるし、車での事故だってあれかなりダメージでかいと思うんだけど、やっぱ次の場面では普通に動いてるの。
キャップがウィンターソルジャーで超・超人化して前作のアベンジャーズはなんだったんだって感じになってたけど、ナターシャも本作でかなり頑丈になりすぎてるよ。
ま、内容自体はナターシャの最期に繋がっていくのがわかってすごく良かった。
最初はお色気要因だったし、途中で世話焼きのお母さん的なポジションにもなってたりしたし、単独作品になるまでに10年以上かかってるし、挙句に公開日が遅れまくって配信との兼ね合いでディズニーと揉めちゃったけど…、ってかなんか言葉にするとさんざんだな。
(ちなみにディズニーとは円満に解決したらしい)
それでもこの流れを作ってきたスカヨハさんは素晴らしいです。きっとスカヨハさんの意志はピューちゃんが継いでくれるはず。
でもピューちゃんにいろいろいじられてたのは笑う。「あのポーズ絶対わざとだ」とか。
女性は性的に消費されるだけの存在じゃないってことが、ここ数年で目まぐるしく変わっていってて、そういう意味でもピューちゃんのキャラはすごく良かった。
個人的には公開時期が伸びまくったことでモチベーションが確実に下がった点だけが残念だった。作品自体は素晴らしかったのに惜しい。
もうすっかりMCUドラマに慣れてしまっている状況だから、ラストの流れで、あぁホークアイのドラマに続いていくのねってすんなり受け入れちゃうもの。これがドラマ始まる前だったら、「あの女性はなんなのよぉぉぉぉぉぉ」ってしばらく悶々としたはず。
でも作品は本当に素晴らしく、アクションもド派手だし女性ヒーローならではの内容になっていてとても観応えがありました。