相変わらずドニーさんに夢中の日々でございます。それでは近所のゲオで借りてきた「ドラゴン危機一発’97」の感想を。ちなみにラスト部分のネタバレに触れていますので、観ていない人は読まない方がいいです。というよりも、観ていない人はぜひDVDを再生して度肝を抜かれていただきたい、そんな作品。
この映画は1997年公開の映画なので、ドニーさんがピチピチでございます。もはや美しいといっても過言ではないほどピチピチしているのです。シャツをはだけたドニーさんの膨らんだお胸もしっかり拝めます、ありがたや。しかし外見はピチピチですが、本作では殺傷能力の高いナタを振り回し、とりあえず向かってくるヤツは片っ端から殺害していくドニーさん。
ストーリーは昔の香港映画っぽく、ひたすら雑です。
過去と現在を交差させながらジジイが若者に自分語りをするのですが、なんとなく「こういう流れカッコイでしょ」という雰囲気のもと、雑なストーリーが展開していきます。
時間が交錯する物語って、作りがかなり精巧じゃないとただのカッコつけにしか見えないと思うんですねー。で、自分語りをする老人がドニーさん、それにウォン・ジーワーという方が演じるワイ。語られる方はエドモンド・リョンという人です。
この映画は登場人物が多過ぎてワケワカメ状態になることはありません。出てくるのはドニーさんとワイ、あとはヒロインを覚えていたらストーリーは分かります。内容は、記憶喪失の男が七聖廟に向かうためある村を訪れます。
この村は貧乏なのでだいたい食べ物で争っています。しかも登場シーンのドニーさんはカバンにナタを掲げていますので、確実に不審者です。しかし村人たちはあんまりナタは気にならない様子、なんでや。
七聖廟は多分神聖な場所なんでしょうね。とにかくそこへ行きたいというドニーさんに案内役を買って出るのがワイです。途中でいろいろありましたが(ドニーさんがナタで斧持った山賊を惨殺したり)、なんとか七聖廟にたどり着くと実は記憶がないんだといい出すドニーさん。
ちなみに映画の冒頭で女の子が男たちに襲われているシーンがあります。女の子を助けるために暗闇の中を駆け抜けて助けようとした男がいまして、ここでも刃物VS刃物の構図がありました。ま、この男がドニーさんなんですが。女の子を助ける途中で相手のボスの首をナタで吹っ飛ばしたりしています。でも銃で撃たれてしまうのですよ。で、記憶喪失になったんでしょうね。
無くした記憶の中に「七聖廟で待ち合わせ」という約束があるんです。その微かに残った記憶を頼りにやってきたドニーさんです。そこにいたのはドニーさんの幼馴染のウェイ・イーです。演じているのはカルメン・リー。チャウ・シンチー主演映画「008皇帝ミッション」でお見かけしたことがあります。
彼女の役柄は記憶をなくしたドニーさんとの約束を4年も待っていた健気なヒロインです。けっこう濃厚なラブシーンもあるでよ。さて、このヒロインですが、最後はとんでもないことになります。
この映画はドニーさんが制作・監督・アクション監督・主演を兼任しています。つまり、ドニーさんのドニーさんによるドニーさんの映画なのです。ドニーさんによるドニーさんの映画なのでドニーさんはキレッキレッなのですが、でもねぇ、ヒロインのラストの衝撃は凄まじいの一言。そして引く。
結局、山賊どもはドニーさんを狙っていたのですが、そのせいで村人がほとんど殺害されたりしています。そして山賊はヒロインを攫って逃げますが、そんなの逃がすわけないドニーさんが疾風のごとく追いかけます。途中で雑魚をなぎ払ったり中ボスをボコったりしていますが、ラストのボスバトルの前にボスってばヒロインの首をふっ飛ばします。えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……。
ヒロインが死んじゃう作品はあっても、首吹っ飛ばされるってかなりの衝撃です。ヒロインの首が吹っ飛ぶ描写は漫画「デビルマン」でもあるのですよ。なのでデビルマンを初めて読んだときの衝撃と同じぐらいの激震が走りました。
そもそもドニーさんと山賊は元々仲間だったみたいです。冒頭のシーンであったように、女の子を助けるために裏切ってそのときのボスを殺していたのですね。だから元仲間に追われていた、というわけ。で、ボスとなんやかんやバトルしてドニーさん優勢になったとき、「オレを殺せよ! 世界が手に入るぞ!」というのですが、別にボスを殺しても世界は手に入りませんよと小声で突っ込んだ人はきっと私以外にいるはず。
そもそもこの映画のバトルシーンは早過ぎて何しているのかサッパリ見えません。YouTubeにあるドニーさんとウージンのバトルを毎日見て動体視力を鍛えている私ですが、まったく能力が向上していないようです。というか、ドニーさんの動画を見て動体視力が養えるのでしょうか。根本的に間違っている気がします。でもドニーさんが大好きです。
そんなドニーさんは最終的にボスの目を潰して去ります。そして現在に時間は戻り、殺し屋として名を馳せたドニーさんに挑んでくる若者(エドモンド・リョン)に、自分を思ってくれている人を大事にしなさいと諭すのでした。
この映画では、ドニーさんを支える日本のアクション監督・谷垣健治さんがスタントマンとして参加しています。で、谷垣さんが村人役で出ていて、でも次のシーンでは山賊役で出ていました。多分、谷垣さんだと思います。間違ってなかったらドニーさんにボコられて顔面踏みつけられたり、ワイにナタでズタズタにされたりしていたはず。
最近ドニーさんのファンになった にわかですが、数日前に谷垣さんの著書「アクション映画バカ一代」を注文しました。まだ届きませんが今からワクワクが止まりません。
とりあえずヒロインの最期には度肝を抜かれましたが、キレッキレッかつ美しいドニーさんが拝めますのでお腹いっぱいですありがとうございます。