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アントマンの感想「頑張るちっちゃいおっさん」

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アントマン鑑賞。レンタル開始になった時期に一度観ていましたが、ドラマのエージェント・カーターを鑑賞後に見ると感慨深いものがありますね。この映画では冒頭にペギーとハワードが出ています。

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ペギーはヘイリー・アトウェルだけど、ハワードは落ち着いた雰囲気のジョン・スラッテリーの方です。

でもピム博士から「私の研究を盗んだな!」と怒られていたので、性格は相変わらず「ないならあるところから盗めばいいじゃーん」精神は健在みたい。(エージェントカーター・シーズン2のラストで敵から研究を盗んでいます。)

アントマンは他のMCUシリーズに比べると、規模もキャストもあんまり豪華ではありません。

ハンク・ピム役のマイケル・ダグラスぐらいしか知らなかった。そういえば「氷の微笑」はもう26年も前の作品なんですね。

ただ最近ホビットを観たので、エヴァンジェリン・リリーを見ると闇森エルフだ! と思いました。エヴァンジェリン・リリーはゴリラ要素が二割ぐらい入っているので、神秘的なエルフ役よりはハマってたね。

ストーリーは、泥棒して刑務所に入ってたおっさんが娘のために人生をやり直そうとします。そこへ怪しいスーツを持っているピム博士が近づき、「世界を救って欲しい」と。

頼みを聞いてくれたら娘に会えるよう手伝う(離婚した元妻のところにいるからあんまり会えない)といわれ、もう盗みはしないし人生をやり直す決心を固めて「何をすればいい?」と聞くと、「盗んで欲しい」と依頼されます。

このシーン面白かったね。もう盗みはしないっていっている人に盗んでって頼む博士。かなりのくわせもの。

このピム博士は自分が作った会社から追い出されて隠居してるんですが、弟子が作ったスーツが危険だと判断してスコットに二代目アントマンを引き継がせるために画策していたのです。

で、スコットの友達の早口が面白い。「イトコがさー」から始まり何人もの人を経由してピムにたどり着きますが、結局ピムが仕組んだことだったのね。

この友達は吹き替えがブラマヨの小杉さんなので、早口での語りの良さが全く表現できていません。ホープの吹き替えをされた内田有紀さんも、ホープのゴツイ感じと合っていなくて変でした。

もともとスコットが泥棒やった理由は働いてた会社が詐欺まがいのことしてたから告発してクビになり、そこで会社のシステムに侵入して被害にあった顧客にお金を返したから。この事件は新聞にも載ったので、ピム博士に目を付けられたのね。

このアントマンには「父と娘」がテーマにもなっています。ピム博士とホープ、スコットとキャシー。

母親の死について何も知らされずに父親に放置されて育ったホープはピム博士を許せません。でもスコットを交えて一緒に今回のヴィランであるイエロージャケットに立ち向かう中で、誤解が解けて仲が深まります。

同時にスコットとホープの仲も進展しちゃって父ちゃんに衝撃が走ります。

というか、いつの間にそんな感じになったのでしょう。観ている方もよく分かりませんでした。一瞬、ホープがスコットの筋肉に見とれてた描写はありましたが。

そしてスコットとキャシー。キャシーはスコットが大好きなのね。警官のパクストン(ママの婚約者)に「パパを捕まえないで」というシーンにはグッとくるものがあります。

どんなクズでも、キャシーにとってはヒーローなのです。対するパクストンもキャシーを思いやるような表情をしているので、スコットのことも心配しているのだと感じます。

だいたい主人公の別れたパートナーの今の恋人という存在は嫌なヤツが多いですが、このパクストンは最初からけっこういいヤツに見えます。

キャシーに対する態度や留置場でスコットに「マギーたちもガッカリするよ」と、いつもキャシーとマギーを気にかけている描写があります。だからキャシーもなついているのでしょう。

そのキャシーはクズの親父だって受け入れるし、大きくなったアリンコだって可愛がる包容力の持ち主です。幼子ながらに将来が楽しみなお子さんでございます。

あとはイエロージャケット役のコリー・ストールね、あの独特の不気味さは観ていてゾワゾワしてきます。彼が登場しただけで何かされそうな雰囲気がムンムンに漂っているのでドキドキ。

このイエロージャケットのダレンはピム博士の弟子だったけど、分子構造を縮小させるピム粒子の存在を隠すピムに失望して彼を失脚に追い込みます。

でも結局、慕ってた人に拒絶された愛情の裏返しだったのかなとも思いますね。だからスコットの存在が目障りでしょうがなかったのね。

アントマンは話がコンパクトにまとまっていたし、泣かせるシーンもあったので面白かったです。ラスト、最初のエンドロールにはホープにもスーツを託す場面があったので、次回は彼女もスーツを着てスコットと一緒に戦うのでしょう。

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ちなみに今回のスタン・リーはスコットの友達の早口シーンで登場するバーテンダーです。その場面にサムが出てきてスコットの正体を探っているというオチ。中盤でスコットはアベンジャーズの施設に潜入してファルコンとやりあってるからね。

それからエンドロールのあとにはシビルウォーの一場面が映って、アントマンとアベンジャーズが合流することを示唆して終わり。

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