ミシェル・ファイファーのキャットウーマンが観たくなって。何年ぶりだろ。10年は経ってないと思うぐらいの久しぶりの鑑賞。出だしから「あ、そういやティムバートンだったな」ってわかるほどティムバートンの世界観だったわ。
若い頃はペンギンがただキモかったんだけど、この年で観ると気の毒。キャットウーマンも悲しい。
「女はやるか殺すかしかないの」ってセリフが身に染みる。ちゃんと感情あるんだよ。穴がある人形じゃないんだよ。
それからセリーナが復活してまずやったことが衣装作りってのが良い。衣装大事だもんね。ミシェルが冴えない女性ってのがありえないけど、キャットウーマンになったときはさらにかわいくてかっこよくて素敵なの。好き。
ダニー・デヴィートの怪演っぷりもすさまじい。ラストのペンギンちゃんに見送られながら沈んでいくシーンは泣ける。ペンギンもキャットウーマンも存在がやるせない。せめてキャットウーマンだけでも救われてほしい。
「あなたのお屋敷で幸せに暮らしたい」ってセリーナのセリフが涙を誘うわ。そんなふうに生きられたらどんなに楽だったか。
バットマン一応主役なんだけど、本作は地味だしあんまり目立たない。主役がいるのにヴィランのほうが目立つ感じでストーリーが進みます。
あとバットマンがセリーナに正体明かすとき仮面取るんだけど、目の周りが黒くない! なんで! 仮面かぶってるとき、明らかに目の周り黒いでしょ! そこらへんは新作の「ザ・バットマン」でリアルに描かれてそうね。予告編見た限りでは。