シャン・チー/テン・リングスの伝説「生活能力たっか!」

ディズニープラスで配信になったので観た。この兄妹めっちゃ生活能力高すぎ。兄ちゃんは15歳でアメリカ行って高校入ってるんだよ。どうやったんだよ。そんで妹は16歳でマカオに行ってクラブ経営ってなんだよ。どうやったらそんなことできるんだよ。
この兄妹の母ちゃんが「子どもを10代で独り立ちさせる10の方法」とかって本出したら爆売れしそう。
生活能力の高さでいえばヒーローの中でダントツじゃなかろうか。


サムくんなんてヒーローなのに銀行から融資断られてるんだよ。まぁここらへんは差別的な意味合いがあったのかもだけど。
もうずっと最初から最後まで楽しかったシャンチー。冒頭のシーンはトニーさんお見合いかよってニヤニヤしちゃうしケイティの家族団らん好きだし、マカオでウォンが戦ってるのおもしろかったし、しれっとシャンチーの実家にいたマンダリン役のトレヴァーはずっと愉快だしモーリスめっちゃかわいいし。
おまけにかめはめ波だし日本昔ばなしだしミシェルは優雅だしユンワーはユンワーだしもうずーーーーーーーーーーっと楽しいの。
ちなみに龍に乗ってるシーンになると頭の中に日本昔ばなしのオープニングの「ぼうや~よいこだねんねしな~」が頭の中で流れてストーリーに集中できなかった。
でも最後のテロップは「テンリングンスは戻ってくる」だったんだよね。「シャンチー」じゃなくて。それにケイティもがっつり関わってくるみたいだし。ってことは次回ケイティの弓がさらにパワーアップするのかしら。
弓といえばホークアイなんだけど、そこらへんは被らないようになんとかするのかな。あっちはハイテクだからケイティは武術と絡めるとか。
あーーー中国の武術かっこいいよね。お母さんもミシェルさんも優雅にくるくるなさっておられるのよ。特にかっこいいって思ったのがシャーリンの縄鏢。「じょうひょう」と読むらしい。縄つけた武器ブンブン振り回すの。すっごく殺傷能力高そうなのに優雅なの。素敵。
で、せっかくミシェル姐さん出てるんだったらトニーさんともっと絡んでほしかった。この二人は93年の「新流星胡蝶剣」って作品で共演されているようです。未見だけどドニーさんも出ておられるのでとても気になりますわ。
そしてトニーさんはバトルかましたあとにお弁当持って会いにいくとか千年生きてるじじぃのわりにかわいすぎだろ。相変わらず人を悶えさせる天才かよ!!!
でもねぇ、お母さんの亡くなり方はちょっと微妙。あんだけの人数相手にしたならけっこうズタボロにならなきゃ変だけどおキレイなままだし、でもあまりにもエグイ描写は挟めないよね。だったら突発的にヒットマンにやられるとかって感じにすればよかったのに。
あとなんとなく私の中のトニーさんのイメージって、本人はぼやっとしてて、周りで女性がわちゃわちゃしてるのね。だから本作のトニーさんが亡くなった妻を探そうとしてぶっ飛んでたのが新鮮だった。
MCUヴィランのなかで一番好き。ってかトニーさんが好き。そんなお父ちゃんのアジトを自分好みにしちゃう娘ちゃんも好き。
シャンチーは「妹が組織を解体してる」って言ってたけど、シャーリンばりばり組織率いる気マンマンよね。
しれっとレーザー・フィストってばシャーリンの部下に収まってる感じだし。村でもあっさり共闘受け入れたし。けっこう柔軟よね。
あとトレヴァー意外に活躍してた。モーリスとのコンビもかわいい。いろいろと流されやすい人みたいだけどけっこう達観してたのが清々しかった。
それからウォンはもしかしてストレンジの生活費でも稼いでいたのかしらね。めっちゃ手慣れた感じでバトル相手に「こうすればいいよ」ってアドバイスしてたの笑う。
この相手って「インクレディブル・ハルク」のアボミネーションみたい。ハルクの映画は深夜のテレビで放送してたのを観たんだけど、吹き替えがすさまじくやばくて内容あんまり入ってこなかった。いつかちゃんと観ようと思いつつなんとなく観る気が起きないのはあの吹き替えのせいなんじゃ…。
ポストクレジットシーンはブルースとキャロルが登場してた。誰か出てくるだろうって思ってたけど、この二人の組み合わせってのも新鮮。
ショーンとケイティの色恋なしの関係すっごく良かった。この二人大好き。昔の香港映画に出てきそうな竹の足場でケイティがよろけてショーンに抱き着くとこ、いつもの映画パターンだとここでちょっと意識するような描写が入るんだよね。
でも二人ともそれどころじゃないって感じなの。恋愛要素をまったく匂わせない。ばあばは結婚してほしがってたけど、男女の友情があったっていいじゃん。
シャーリン役の人も好きだな。でもあの髪型はあんまり合ってなかった気がする。インスタ見てると前髪ないほうがかわいいと思う。
デス・ディーラーはどっかで仮面が取れるのかと思ったけど取れないままだった。「マーベルスタジオアッセンブル」って作品の裏側を紹介してる映像がディズニープラスにあるんだけど、ここにデス・ディーラー役の人が映画の中だけじゃなくて現実でもシムリウに武術指導してた。
最初は字幕で観て、次に吹き替えで。シムリウの吹き替えは英語と比べるとちょっとおとなしめだったかな。でも本作は有名人起用がなくていいね。いっつも本職じゃない人の声だと微妙な気持ちになるし。
ずっと楽しく鑑賞できたし出てくる人も不思議生き物もみんな好きーーーー。

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