ツイッターのタイムラインでね、「面白かったよ~」って流れてきて気になりアマプラで観賞。いやぁ~、凄かったね。物語が進むテンポが速くて爽快です。
ただ終盤で失速した感じはありましたが、観賞後のスッキリ感は最高。ま、ラストは意見が分かれそうではありますが、私的には良かったと思います。あれが人間の極限なんじゃないかなー。
人間の脳はほんのちょっとしか使われていないっていろんなとこで聞きますが、この映画はその説を軸に広がっていきます。新種の麻薬をハプニングによって大量摂取したルーシー。演じるのはムチムチのスカヨハさんです。
この映画ではちょっとビッチ臭がするお姉ちゃんとして登場。
あのマニキュアが微妙にハゲているところを見ると、生活も荒んでてだらしない印象を与えます。そういう細かい部分までこだわってるのは良いよね。
でもマニキュアって塗ったり落としたりがめんどいのはよく分かる。私、若いころ塗り直しが面倒だったからどんどん上から濃い色を重ねていくというズボラ手法を行っていました。
そして日が経つにつれて爪が盛り上がっていくという。でもこの映画のルーシーはほぼハガれかけているのになんもしない女性なので、けっこうだらしないのだと思うわ。
そんなルーシーは、出会って1週間の男からヤバイ頼まれ事を強引に押し付けられてトラブルに巻き込まれていきます。
お腹に麻薬を入れられて袋が避けて大量摂取→脳が徐々に覚醒していくというストーリー。
観る前はすんごいアクションシーンとかあるのかなって思ったけど、覚醒したルーシーが超能力みたいなことをあっさりできるようになったのでバトルシーンは見応えなし。
ただ物凄い勢いでストーリーが展開していくので息継ぎする間もなく楽しめるのですよ。
覚醒したルーシーがどんどん能力を解放していき、モーガン・フリーマン演じる脳科学の権威である教授が講義をする。この2人の描写が交差していくので(つまり、ルーシーに起こっている状況を教授が説明してくれる)、内容が分かりやすかったです。
実際に能力を解放するために麻薬が使われることってあるからリアルだし。たとえば、ドーピングで身体能力を上げたり魔術で超常現象を引き起こすために使われたり。
歴史に名を残す魔術師って、麻薬に手を出してる人けっこういるのよ、アレイスタークロウリーとか。魔術を志す人間ってオカルト寄りの変人だと思われがちだけど、実際は人間の能力を極限まで引き出す方法とかを研究してた人だと思うんだよね。
今、「潜在意識を使って願望を叶える」って方法が流行ってるけど、それだって元は魔術師たちが実践していた手法だし。
だもんで、てっとり早く能力を解放するには麻薬が一番なんだと思う。そういう側面を考えながら映画を観るとけっこうリアルなんだよね。ま、人間が浮いたり時間が遡ったりするのはぶっとび過ぎだけど。
チェ・ミンシクさんは相変わらずの存在感でしたが、彼の不気味さがあんまり活かされてなかったです。
スカヨハさんはブラ姿とか、黒ブラに白Tとか(昔の喫茶店?)のサービスショットがあって、とても良かったです。
モーガン・フリーマンの講義も聞き入っちゃう。モーガンさんがディスカバリーチャンネルのドキュメンタリーやってるんだけど(NHKで観れる)、その番組を思い出しました。
タイトルは「モーガン・フリーマンが語る宇宙」。何回か観たことあるけど、宇宙の謎とか不思議な科学の世界とかが扱われてて面白かったよー。この番組は中二病の人にすごくおすすめ。