あのヤギなに? なんであんな断崖絶壁の隙間をアクロバティックな格好で器用によじよじしてるの? やっぱ悪の組織に飼われてるからそこらへんのヤギとは違うのかしら。それともヤギってけっこう器用な動物なのかしら。
(※ちなみに最初羊と感違いして羊って書いてた。なんか知ってる羊と違うなって思ったんだけど、羊飼いっていうから羊なんだろうって思っちゃった)
ってか最後までアーロン・テイラー=ジョンソンがわかりませんでした。
なにあれ、「下っ端ですが何か?」って雰囲気だしてるアーロンさんの擬態能力すごい。
ストーリーは前作も前々昨も観てなくても楽しめる。なんならわたしは過去作品以上に好きです。すっっっっっっごくおもしろかった。
ただラスボスは確実にインパクトが弱い。顔隠してるからどうしても予告に出せないし、となると他にそれっぽいの出さないきゃってのはわかるけど、ラスプーチンの存在感がデカ過ぎてラストの種明かしが弱い。
けどキットナーのチャールズ・ダンスはわたしの中で怪しい役が多いのでちょっとだけ「もしかしてこの人かも」って思ったんだけど、シルエットが違うから部下のほうだろうなって。
そもそも顔隠してる時点で味方側なんだろうって思うし、そうなるとアイツしかいないなって想像できるから特にサプライズでもなかった。
もうラスプーチンのままで突っ走ったほうがよかったんじゃなかろうか。それほどリス・エヴァンスの怪演がすさまじかったわ。
最近アメスパ観て、なんか弱々しいヴィランだなって思ってたトカゲの人だよリス・エヴァンス。それがキングスマンではラスプーチンをすさまじい勢いで演じておられましたわよ。
ってかあの動きながら戦うのはかなり体力の消耗が激しそうなので並の人間には不利になると思うんだけど、すげぇ楽しそうにダンスしながら戦っておられたのできっとラスプーチンにとっては余裕なのね。
そんなラスプーチンは物語序盤で退場です。あんなにおもしろいのに! とっとといなくなられました!
そして過保護に育てられたお坊ちゃんは自分の信念に従い無茶してお亡くなりに……。う~ん、コンラッドかわいそうね。敵ならともかく味方に勘違いされて撃たれるなんて。
スパイっぽかったら即射殺ってのもいかがなものか。普通ならちゃんと調べて情報聞き出すでしょうに。なにアイツすぐ撃ちやがって。ばーかばーか。
このコンラッドがもうすっっごいかわいいイケメンなの。でもラスプーチンには振られてたね。そしてラスプーチンはお父ちゃんと絡みまくってたの笑った。
結局お父ちゃんは足治ったのかね。なんか催眠術っぽいのかけられてるように見えたんだけど。なんで治ったのかよくわからなかった。
初代ガラハッドはジェマ・アータートンね。どっかで見た記憶があったんだけど、『ヘンゼル&グレーテル』だわ。
まぁ久しぶりに拝見したらすっかり貫禄が出て素敵な女優さんになってるのね。初代マーリンはジャイモン・フンスー、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のコラス。
んで初代ランスロットがアーロン・テイラー=ジョンソンらしい。でもアーロンさんは息子と入れ替わるとこと死を伝えるシーン、あとは葬式に出てたぐらいだったんだよね。それなのにラストちゃっかりキングスマンのあの部屋にいるの謎。
羊飼いのとこ行くときにでも連れてけばよかったのに。そうすりゃメンバーになるのも自然なのに。あとスタンリー・トゥッチが出てたのもわからなかったんだけど、この人もラストにメンバーとしていたらしい。
スタンリー・トゥッチも役柄によってだいぶ雰囲気変わるよね。でもダニエル・ブリュールはすぐにわかった。あ、ジモちゃんだって。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でダニエルさんけっこう印象強かったもの。本作でも怪しい存在感を発揮していましたわよ。
本作は欧米とかロシアの歴史とか詳しい人だとさらに楽しめる気がする。女スパイの代名詞ともいわれるマタ・ハリもいたし。演じていたのはヴァレリー・パフナーさんという方。けっこう怪しい雰囲気出してて良かったです。
まぁアクションを楽しめる過去作に比べるとストーリー重視って感じなのでシリアスなムードで進むけど、キングスマンが誕生した経緯とか、息子との会話が元になってコードネームになってるとかはすごい胸が熱くなる要素ね。
ハリーとエグジーの3作目が作られるらしいんだけど、個人的にはファースト・エージェントのほうも続編作ってほしい。ちゃんとアーロンさんを認識したいのでアーロン・テイラー=ジョンソンのランスロットめっちゃ観たいです。
参考:マシュー・ボーン監督が明かす、「キングスマン」シリーズの“今後” 「年代ごとにさらに掘り下げて行きたい」
監督も各年代ごとに掘り下げたいってコメントしてるし。ぜひぜひ続編お願いします!