樹海村の感想「村シリーズがじわる」

犬鳴村に続いての樹海村。呪怨の清水崇監督です。ここ数年のJホラーでは一番おもしろかったし、ずっと飽きずに鑑賞できた。といっても、Jホラー三本ぐらいしか観てないけど。
ネトフリドラマの「呪怨:呪いの家」も観たけど、あれはホラーというよりも出てくる女の子の人生が悲惨で辛かったわ。
犬鳴村は村の因習とかって雰囲気は好きだったんだけど、幽霊が笑える感じで怖くなかったし、ラストの変なモンスターも微妙だった。
「事故物件 恐い間取り」に至っては、中田監督が迷走しまくって意味不明なB級感漂う仕上がりに。


いや、B級好きだから楽しかったんだけど、怖いかと聞かれると、んぅ~。
そんななかで、樹海村は2ちゃんオカルト板で定番の「コトリバコ」を軸にしてるからね。妙な設定とか加えない限り、変にはならないはず。だってコトリバコ自体がすでにネット怪談として確立されてるし。
コトリバコ読んだのもう何年も前だけど、おおまかな話は記憶に残ってる。けっこう強烈だった。それに「富士の樹海」を混ぜてるんだもの。それなりの仕上がりになる材料は揃ってる。
ただまぁ、村としてのテーマは弱い。コトリバコを軸にしちゃってるから、どうしても樹海村のインパクトはうっすくなってるよね。
でもあの理不尽な流れで人が華麗に死んでいくのは好み。塚地さんもしれっとお亡くなりになってるし。しかも主要人物を道連れにするとか。あれは笑った。
途中で主人公が交代するのもよかった。妹はかなりコミュ障だから見ててイラついてたし。ま、わたしも大概コミュ障なんできっと周りにイラつかれてるんだろうなって、観ながらイラついて落ち込んでた。
犬鳴村のときも出てくる女の子が動画撮ってたと思うけど、今回もYouTuberみたいな女の子出てた。心霊と配信って相性良いんだろうね。
主要人物が若手だとなんとなく締まりがないけど、そこはほら、脇にベテラン置くことでまぁ引き締まる引き締まる。
國村隼さんが画面に登場するだけでクオリティが高まりまくり。安達祐実さんは何十年経ってもかわいいねぇ。
原日出子さん久しぶりに観たけど、もうおばあちゃん役をされるようになったのね。
黒沢あすかさんは普通のお母さん役だったので物足りない。この人は癖のある役をやらせると最高なのに。
ストーリーは犬鳴村よりおもしろくて夢中で観れたけど、コトリバコがメインで進むのが「村シリーズ」として観るとちょっとどうなのかなって感じ。
ホラーとしてもあんまりこわくはなかった。なんならラストの木の人とたちはちょっと楽しそうだったな。でもけっこう自分のなかでは村シリーズじわじわきてる。
次作の「牛首村」はキムタクの娘が主役らしい。これは驚きだよね。だってあの工藤静香だよ。なんでまたホラーで女優デビューなんだろ。さんざんでかいブランドと絡んできて、Jホラーで女優デビューって流れがよくわからん。
ちなみにオカルトけっこう好きだけど、「牛首村」って初めて聞いた。まだ公開日は発表されてないけど、公開されるころにはコロナ落ち着いててほしい。

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