ゴジラvsコング「ジャンプ映画かな」

コングとゴジラのシーンがなぜかオラオラ口調で脳内再現されて困った。「おんどりゃーワシの縄張りでなにしとんじゃーワレェ」「自分知らないっすよゴジラさんいちゃもんつけるのうぜぇっす」って感じで再現されるもんだから、あれ、これヤクザ映画かなって。
二回戦のあとだったと思うけど、ゴジラが復活してコングをボコってメンチ切りながらお互い吠えて、で、


そのあとゴジラが去っていくんだけど、「今日はこのぐらいにしといてやらぁ」「自分まだやれるっすよ!」ってセリフが聞こえてきそうだった。あ、これ予告編でラップ流れてたからヤンキー映画かな(ちなみにこのラップは本編では流れてなかった)。
でも冒頭コングちゃん登場シーンはしっとりした雰囲気のBGMだったのよね。のんびりお尻ぼりぼりかいてるし。何映画だこりゃ。あぁ、怪獣映画か。
で、コングちゃんがおっさん化して幼女と触れ合ってるし、ゴジラは前回より人相? ゴジラ相? が悪いしで、これどうやって仲直りするんだと思えばメカゴジラ登場よ。
幼女に「本当の敵はあいつよ」って説得されてゴジラとの共闘へと向かうコングちゃん。武器にゴジラがエネルギーチャージしてコングがメカゴジラを倒すと。あれ、これ「友情 努力 勝利」のジャンプ映画かな。
そして小栗旬さんね。せっかく芹沢博士の息子なのに白目になってただけで退場してた。昇天してる感じのイッちゃった表情は笑った。
父ちゃんはゴジラバカだったけど、息子はメカゴジラ作るぐらいだからゴジラ嫌いなんだと思う。やっぱ小さいころからゴジラバカの父ちゃんに放置されてたからムカついてるのかなって思ったけど、そこらへんの背景描写もまったくなし。せっかく芹沢博士の息子なのに。
でも「ガッジーラ」じゃなくて「ゴジラ」って小栗さんが発音してたのはよかった。ちゃんとお父ちゃんの言いつけを守っているのかしら。
あと小栗さんがお辞儀してるとこが印象に残ってる。そこは日本風なのねって。ネイサンが戸惑いながらも合わせてくれてたのがよかった。
ま、小栗さんだけじゃなくて、ほかのキャラも薄味だったね。まぁ怪獣パート多いとどうしても人間まで深く掘り下げられないからしゃーない。
ネイサンとその同僚女性は特にキャラが立ってたってこともなかったけど、女の子はすっごくよかった。本作で一番目立ってたしコングとのコンビも素敵よ。
ミリーちゃんも好き。変な陰謀論にかぶれてる人とかおたくっぽい友達とかもいいぞ。
陰謀論とかにハマる人って、承認欲求を満たそうとしている人なのかなってイメージがあったんだけど(自分だけが世界の謎を知ってるとかって感じで)、大切な人を亡くしたことで心の隙間を埋めるために陰謀論にのめり込んでいくってパターンもあるのかもね。
前作のラスボスはサノスおばさんとか呼ばれるほどヤバい奴だったのに、本作ではなんかしゃべりながらメカゴジラにぶっ飛ばされるってベタなシチュエーションで退場されてたわ、あのCEOの人。
このCEOの娘も最終的に裏切るならもうちょっと根性悪いところ見せときゃよかったのに。なんか地味だった。
で、地球空洞説よ。ムーでたまに特集されてるアレよ。ロマンよね。あーそうだ、陰謀論にハマりそうな人はムー読んどけばいいと思う。だって毎回陰謀変わるからひとつの陰謀にハマってるヒマないよ。
あーでもオウムの人もムー読んでてああなってるし、ムー読んでもハマるのか。もっと健全にロマンを追い求めようよ。
ま、怪獣への愛が溢れてた前作のほうが断然好きです。本作もミリーちゃんとか幼女とかよかったし香港の街がどんどん破壊されてるところとか迫力あったんだけど、あんまりハマらなかったなぁ。
ちなみにきのう字幕で観て今日は吹き替えで鑑賞。あんだけマークの声合ってないっていわれてたのに声優変えないのね。あともなんか微妙だった。なんで本職の人を充てないのかね。小栗旬さんの吹き替えは小栗旬さんで英語よりもちょっと大人しい感じに聞こえた。
小栗旬さん的には爪痕残せたとは思えないんだけど、白目&昇天に懲りずにハリウッドで頑張ってほしいです。ふぁいと!

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