この映画、ジャンル的にホラーとかスリラーになるんだけど、超能者同士が戦うからSFっぽかったね。終盤でシャイニングが混じって、そこでやっとホラーチックになったけどシャイニングのような怖さはなかったです。
シャイニングが凄まじすぎるので、その続編だといわれるとちょっと物足りないとは思いますが、全体的に飽きのこない展開が立て続けに起こるので最後まで退屈せずに面白く観れましたよ。
ちなみにドクタースリープはダニーのこと。本作では「ダン」って名乗ってたね。死ぬ前の患者に「怖くないよ~」って言って落ち着かせてあげたらドクタースリープって呼ばれてた。
おっさんになったダンは猛烈にアル中になってて、
子ども時代と現在のダンを交互に見せながら状況を説明していく感じ。
ダンの先生みたいになってた黒人の人って、シャイニングの料理長だよね(もちろん、同じ俳優さんじゃない)。あれからずっとダンのこと見守ってくれてたんだ。
アル中のダンはボロボロになってて、全部やり直すために新しい場所にやってきたら早速良いお友達ができるのですよ。このお友達ビリーめっちゃ良い人なの。直感がどうとか言ってたから、ビリーもちょびっとシャイニング持ってるってことなのかな。
でもせっかくお友達になれたのに超能力合戦に巻き込まれてお亡くなりになっちゃう。ま、ビリー死んじゃうんだろうなって思ったけど、やっぱり悲しかった。
だってビリーめっちゃ良い人だもん。ダンに住む場所と仕事あたえてくれて、アル中の自助グループにも一緒に参加しちゃう。夜中にダンに起こされても怒らずに話を聞くんだよ。普通ねむいから話なんか聞かないしムカつくだろうに。
で、新しい町に越してきたときに黒板越しにやり取りするようになった最強シャイニングの持ち主アブラちゃんよ。
正直、この子だけでローズさんどうにかできたんじゃないかなって思うんだけどね。でもそれで済ましちゃったら終盤のシャイニングチックな展開に進めないのよね~。
ローズ一応ラスボスなんだけど、あんまり強いとは感じなかった。だってアブラちゃんに何度もフルボッコされてたし。明らかに敵ってなかったし。
でも最後に吸い込んだ生気が、多分なんかすごいんだろね。一瞬で傷も治ったし。だから生身でダンをボコれたのね、きっと。
で、このローズさんがレベッカ・ファーガソンさんよ。ミッション:インポッシブルのイルサね。この人ってけっこうおっぱい大きいよね。そこめっちゃ注目しちゃったわ。
あとね、まんまシャイニングの映像を使ってた部分は微妙に感じちゃった。ウェンディもジャックも新しい俳優さんが似せて演じているのに、そこでオリジナル出しちゃったらなんか違和感ないかしらね。
だからオリジナルの映像は出さなくても良かったんじゃないかなって。だって新しい俳優さんけっこう似せてきてたし。
ジャックの顔は正面からあんまり映ってなかったけど、横から見てたら眉毛とか似てたし。ウェンディはパッと見はかわいいんだけど、演じてるシーンでは「おぉ」って思うほど似てた。本作のウェンディはアレックス・エッソーさんという方。
それからダンとアブラちゃんが初めて会うシーンね。ここでおっさんと女の子の組み合わせ今のご時勢ヤバイよね、とか思ってたらダンがまんま同じこと言ってたの笑った。今はおっさんと女の子が一緒にいたらおっさんは犯罪者みたいな風潮になってるもんね。育児がんばってるお父さん大変だわ。
そうそう、ローズ側に落ちちゃった女の子すごく可愛かった。この子ったらロリコン親父を誘き出しては痛い目に遭わせてるのよ。ロリコンを攻撃対象にしているということは、なんかされたんだろね。
それからお風呂にいつもいるボロボロばばぁは何度も出てたね。この風呂ばばぁ可愛いんだわ。うっすら笑顔だし。
このお風呂ばばぁってば、子どもダニーに閉じ込められて、大人ダンにホテルで解放されて、ラスト、またアブラちゃんの前に登場してたのよ。お化け側の人(?)ではけっこう出番多かったんじゃないかしら。大活躍ね。
全体的に面白かったんだけど、シャイニングのあのなんとも言えない怖さには全く手が届いてなかった。
シャイニングって、なんだろ……。手が絶対に届かない内臓系をザワザワされてるような薄気味の悪さがあったの。そういうのはこのドクタースリープには一切なかったね。でも超能力合戦は楽しかったし、終盤のシャイニング決戦もけっこう面白かったです。