マイティ・ソー:ダーク・ワールドの感想「はしゃぐロキさま」

前作に続いて鑑賞。一作目より断然面白い! なんといってもロキさまが可愛すぎます。
一作目はまだキャラがきちんと出来ていなかった感じだし、ソーとの距離感も遠かったように見えましたが、本作ではアベンジャーズを経てひねくれ者のロキさまのキャラが発揮されまくりでした。
そして何気にジェーンを気に入っている様子ね。義理の兄弟で同じタイプの女性を好むシーンはニヤニヤしちゃう。
いきなりジェーンにぶん殴られて嬉しそうなロキさま、すぐに「気に入った」といいながらしばらくジェーンを眺めていました。


だからかな、マレキスと対峙したとき、ジェーンのことかなり庇ってたんだよね。
最初はソーとタッグを組んで、ソー側を裏切ったように見せかけて、実はジェーンの中のエーテルを取り出すお芝居をしていました。
このとき、マレキスがジェーンからエーテルを取り出した瞬間、ロキの魔術を解いてソーがエーテルを攻撃したのですが、その衝撃からジェーンを庇ってたんですよ。
しかも体を触れないように自分を盾にしていたところをしっかり目に焼き付けましたよ、わたしゃ。
紳士ね、さすが英国紳士ね。トムさんはどこからどう見ても英国の紳士ね、スーツが良く似合います。
ま、その前の小芝居のときは乱暴にジェーンを捕まえて放り投げていましたが。きっとあの芝居は本位ではなかったはず! 英国紳士のロキさまは女性に優しいのですよ。
だってそのあともダークエルフの兵士からあの伸縮する爆弾放り投げられたとき、ジェーンを突き飛ばして助けていたのですよ!
この爆弾って、アントマンとかエージェントカーターとかでも出てたよね。でも年代的にダークエルフが本家本元という感じなのかな。
とにかく、アベンジャーズであれだけ虫けらのように人間を抹殺しまくったロキさまが、ジェーンだけは身を挺して助けようとしているのですよ!
そういえば他のヒーローは色恋絡んでたりするけど、ロキさまはとくに誰ともふんわり恋模様になってないですね。なんか思いっきりバカな女の子と付き合ってキャッキャウフフして欲しいな。
それから今回はフリッガね、ソーとロキのママ。アスガルドで保護されているジェーンの中にあるエーテルを狙って襲撃してきたマレキス相手に魔術を駆使して戦いますが、残念ながらお亡くなりになってしまいます。このシーンは泣いた。
しかもこのあとにオーディンがフリッガの亡骸をそっと抱きしめるのですが、またホプキンスさんが深みのある悲しみを表現されるものだから涙が止まりません!
そして葬儀の場面、フリッガを船に乗せて川に流すのね。少し離れた場所まで流れたら矢を放ち火葬とします。
さらに他の犠牲者を乗せた船があとに続き、見送る人たちは空に輝く光を放ちます。このシーンは幻想的で北欧神話らしい演出になっていました。
フリッガの死を知らされたロキが取り乱している場面を見ていると、フリッガの存在はソーだけでなく、ロキにとっても大きかったことがよく分かります。
フリッガはずっとロキのこと心配してたからね。アスガルドの地下牢に捕らわれたロキに会いに来ている場面では、ロキを思いやるような眼差しを向けていました。
ただね、この幻想的な葬儀シーンの後に、神経やられたエリック・セルヴィグ博士が登場するのですよ!
さっきまでの余韻をはるか彼方にぶっとばす勢いで、セルヴィグ博士の講義を精神病院で聴いているのはスタン・リーです。「わしの靴返せ」っていってます。講義中に説明するときに、そこらへんの人の靴を取り上げてたセルヴィグ博士です。
そんなセルヴィグ博士は冒頭から真っ裸で暴れ回ってテレビに映ってました。前回の「アベンジャーズ」でロキに操られた後遺症でおかしくなってしまったようです。
っていうか、ステラン・スカルスガルドが真っ裸で変な機械振り回しているシーンはかなり衝撃でしたよっ!
いい感じにキャリアを重ねている60超えた俳優さんが、真っ裸で変な棒を振り回しているのですよ! あの衝撃でこの映画の面白さはグンッと上がったね!
しかも精神病院から連れ出された後は、なぜかシャツにパンツのみの姿で難しい講釈をしています。
9つの惑星が一直線になるとき、ダークエルフが取り込んだエーテルがパワーアップするそうです。それを防ぐために博士やジェーンたち科学者が難しい機械を作って阻止しようとします。
そんな難しい話をしている人がブリーフパンツを晒しているんだもの。でも世界の危機が迫っていることを知ると、「ズボンを履く!」と宣言、ようやくズボンの存在に気付いたようです。
あとはソーがロキを仲間に引き入れる場面ね。
前回ではウォリアーズ・スリーってパッとしなかったんですが、ソーがジェーンを連れてアスガルドから脱出するときに手助けするんですよ。ここでけっこういい感じにそれぞれ見所がありましたね。
ただ、ホーガンの浅野忠信さんは映画の冒頭、ホーガンの故郷での戦闘でアスガルドに戻らないことを決めます。という訳で、せっかく中盤にあるウォリアーズ・スリーの見せ場にホーガンはいません。
ホーガンは冒頭と、ラストの次元がめちゃくちゃになったときチラリと映るだけです。ちなみに今回の浅野さんはチャイナ要素が九割ほど入ってました。
あとね、ウォリアーズ・スリーのファンドラルね。あれ? 前回よりイケメンになった? と思ったら演者さんが変更されていました。演じているのはザッカリー・リーヴァイさん。カッコよかった。
それからソーに連れられてアスガルドを脱出するとき、浮かれてはしゃぐロキさまより、キャプテン・アメリカが友情出演をしています。ちなみにロキさまの使う魔術はママからの教えです。
で、ロキさまはソーを庇って名誉の死を遂げます。死んだことを知ったセルヴィグ博士が嬉しそうにするとソーが怒ります。
でもコッソリ喜ぶセルヴィグ博士。ただ、そこはロキです。ちゃっかり生きててラストはオーディンに成り代わってます。
このロキが化けているオーディンに、「自分は王よりも自分の人生を生きたい」とソーが伝えるシーンですが、しっかり内容の濃い会話になってるんだよね。
本当にオーディンがいいそうなセリフだったので、ロキさまもいろいろと趣向を凝らしているようです。
今回ははしゃぐロキさまとセルヴィグ博士に注目して観ておりました。ダーシーも良かったね。相変わらずのマイペースでムジョルニアを「ミュウミュウ」と呼んでたよ。吹き替えでは「ムニョムニョ」です。

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