いまさら初見です。めっちゃこわい! 三池監督はバイオレンスなイメージが強かったのでどんなホラーになってるのかと思えば、吹石さんがどえらい目にお遭いになっておられましたわ。
それにしても柴咲コウさんを筆頭に今の容姿と変わんねぇ。昔の邦画観てびっくりするところはいつもそこ。さすが芸能人よね。
このころのJホラーってすっごく怖くて良質なのに、なんで最近のJホラーは揃いも揃ってあんなにB級感漂う仕上がりになってるのかしら。
(「事故物件 恐い間取り」なんかひどかったわ)
あー、でも最近のJホラーがB級っぽいのは、演者さんのクオリティもあるんじゃないかな。
『リング』だと松嶋奈々子さんや中谷美紀さん、仲間由紀恵さんでしょ。今でも活躍している素晴らしい女優さんたちよ。本作の柴咲コウさんに吹石一惠さんも演技うまいし存在感めっちゃあるし。
ちなみに『らせん』に出てた中谷美紀さんのファッションが好きで、がんばって真似しようとしてた。ちなみにわたしは昔ネズミ男に似てるといわれたことがあります。ひひ。
本作はリングっぽいね。事件が起こって自分の命がかかったことで男女2人がなんとか解決しようと奮闘するって。
いやぁ、こわい。とくに柴咲さんが廃病院でひとりで逃げてるとこ。もう観ながら「うわうわうわ」って机の影に隠れながら観てた。はやく堤真一さん来てぇぇぇって思いながら。
ただラストはよくわからんかった。柴咲さんホラーとは思えないほど微笑んでたから、え、これもしかしてハッピーエンド? ホラーでまさか……。
なので観終わってすぐウィキで確認したところ、堤さんと柴咲さんのその後は着信アリ2で残念なことになっているようですわ。
あとね、あの飴を口移しで渡すのは潔癖の人だときつそうよね。しかも当時柴咲さん22歳ぐらいで堤さんが40歳ぐらいのはず。いくらイケメンといえどもおっさんとの飴口移しはきつかったんじゃなかろうか、と勝手に想像してます。
あと知り合って間もない若い女性の下の名前を呼び捨てにするって、どうなのかしら。ま、あの状況で「中村さん!」ってのもなんかどうなのかなって感じがしないでもない。(柴咲さんの役名:中村由美)
しかも初登場時の堤さんったら女性のご遺体にかけられている布をめくりあげておっぱいポロリさせて口こじあけてたから、え、この人は変態の役なのかなって、思っちゃった。
ま、変態役は岸谷五朗さんだったけど。キモイ役を完璧にこなしておられましたわ。
あとは松重豊さんね。うさんくさいテレビ局のプロデューサー役。今じゃすっかり人の良さそうな孤独のグルメなのに、本作では初対面の女子大生の肩を抱きながら強引にテレビに出演させるクズよ。
こんな大きな人に迫られたら小娘だとおしっこちびるわ。いや、おばはんでもちびるな。
こういうやりすぎたマスコミ描写見てると、炎上系youtuberに似てるなぁって思う。前オリラジのあっちゃんがいってたけど、テレビの流行りがそのまま遅れてyoutubeの世界に入ってきてるらしい。けっこう当たってるかも。
一時期ほど炎上系が話題になってないように感じるから、そのうち炎上系も淘汰されていきそうね。
そして本作のラスボスは美々子ちゃん。こんな怖いストーリーなのに、肝心のお化けキャラが弱くてリングや呪怨みたいにはなれなかったね。だから最後に柴咲さんが憑依されたことになったのかしら。
で、美々子ちゃんに喘息のシュコシュコする機械を堤さんが吸わせてたから、あれ、もしかして呪いは終わったの? 美々子ちゃんは救われたの? って思っちゃうほどのキャラの弱さ。ま、貞子と伽椰子のインパクトに比べるのがかわいそうかも。
ちなみに美々子ちゃんのお母さんで筒井真理子さんが出ていました。この人は生活に疲れたシングルマザーの役がよく似合うわ。それかどっか場末のスナックのママとか。いや、これ褒めてるからね。
個人的に場末感を漂わせている女性が好きなんです。あのなんともいえない色気がたまらん。
お化けはともかく、ストーリーはすごく怖くておもしろかったです。現代のJホラーもがんばれ!