エージェント・カーター/シーズン2のエピソード10「さらば、ハリウッド」です。あぁぁぁぁぁ、あのラストは何なんだよぉぉぉ……。
シーズン2で打ち切りになっているからモヤモヤしか残らない終わり方でした。途中で終わってしまう可能性があるのならシーズンの終わりはスッキリさせてほしいものです。
前の話:エージェント・カーター/シーズン2のエピソード9「選択の時」
とりあえずラストなのでホイットニーやっつけてペギーの三角関係も終了して、それで終わればよかったのにシーズン3への布石を残して終わります。
トンプソンに惚れかけていたので、この終わり方にはショックの度合いが大きくて涙も出ません。
前回のラストでトンプソンが爆弾のスイッチを押そうとすると、ペギーが銃を向けて「止めななさい!」と揉めている最中でしたが、この揉め事の途中で衝撃波が広がります。
建物の中に入ると、倒れているウィルクス博士とホイットニー。マスターズはキレイに吹っ飛んだようです、さよーならー。
ウィルクス博士が自分の中のゼロマターを押さえ切れなくなり、全部吐き出したようです。しかし、博士の中から出てきたゼロマターをホイットニーが吸収してしまい、敵わないと感じたペギーたちは逃走。
ここでね、フラフラになっているウィルクス博士にペギーが肩を貸してるんですが、逃げる途中でトンプソンも彼に肩を貸しているんですよ。
そんな優しさを持ち合わせているイメージなかったらドキドキ。トンプソンけっこういいヤツなのかなって思ってきてたところなのに……。
そして車で登場したジャービスとハワード。勢いよくホイットニーを跳ね飛ばして「ジャービス! 僕の車で女優を跳ねたぞ!」「大丈夫です! フロストさんは丈夫ですから!」このやり取り大好き。
ハワード邸に戻って今後の話し合いをしている最中、「ジャービス! マスタードをもってこい!」と叫んでいますが、なかなかやってこないジャービスにイライラしているハワード。
そこへ腕をまっすぐ上にピーンと伸ばしてジャービスがやってきます。マンフレディに脅されていますが、しっかりマスタードを握り締めています。
どこまでも執事なジャービスかわいいね。ジャービス役のジェームズ・ダーシーは身長が191センチもあるのに、あの愛嬌のあるかわいらしさはどこからくるのでしょう。
マンフレディはゼロマターに取り憑かれて人が変わったホイットニーをとても心配しています。しかもハワードとお友達だったみたいです。
ハワードって男の友人いたのね。そして相変わらずハワード邸の警備はザルね。トニーを見習いなさい。
ホイットニーは天才的な頭脳を持って、再度ゼロマターへの扉を開こうとしています。彼女の計画を阻止するために、ホイットニーの考え出した数式を盗むことを思いついたのはハワード。
「賢いやつから盗めばいい」とは名言ですね、さすがハワード。
ホイットニーの部屋にマンフレディの手引きで忍び込んだペギーとスーザ。スーザが記念写真を撮ったりしてちょっとはしゃいでます。お茶目なスーザ。
ハワード邸ではウィルクス博士とサンバリー、そしてハワードがなにやら揉めています。
そこへペギーがやってきて何をしているのかを聞くと、ホイットニーが考え出した装置の名前が決まらないと。天才が3人揃ってネーミングで揉めているとは、とても平和です。
結局、ペギー発案の「裂け目発生器」になりました。その前はハワードが「神の裁ちばさみ」という中二病のような命名を提案していましたが、ジャービスに「滑稽です」とけなされています。ハワードは中二病だったのか。
この裂け目発生器ですが、見た目が昭和のロボットアニメに出てくるようなしょぼい風貌をしています。
この装置を使って裂け目を発生させてホイットニーを誘い込み、彼女からゼロマターを取り出す算段のようです。裂け目発生器を起動させてホイットニーを待つ間に、トンプソンはペギーと話しています。
マスターズの共犯だった自分は排除されるべきだと言いますが、ペギーは訴え出るつもりはないそうです。マスターズの息の掛かったSSR捜査官たちは、すでに一網打尽にされています。
ペギーはトンプソンに銃を向けたことで、おあいこだと言っているんですね。「あなたは良い人よ、ジャック」と言われて、「優しくすると泣くぞ」と答えるトンプソンかわいいね。
素直なトンプソンは、マスターズのカバンから持ち出したアリーナ・クラブのバッジを差し出します。このバッジはくるっと捻ると鍵になるんですね。
手に入れた証拠品をペギーに差し出すシーンを見ていると、やっぱりトンプソンとペギーも仲良しなんだと思います。
そこへホイットニーが登場、あっさりゼロマターを抜き出されて捕獲。なにこのあっさり感。あれだけ無敵過ぎてつまんなかったのに、捕まるときもつまんないとかガッカリだよっ!
しかし裂け目発生器の装置が故障して止まらなくなります。解決方法を考えるハワードは、手動なら止められると言います。
その場にいる全員(サンバリーはここにはいない)が「自分がやる」と発言しますが、その間にスーザが命綱をつけて裂け目発生器に近づきます。
空間に避け目が発生すると、閉じる前に周りのものを吸い込むんですね。だから一定の距離が必要なんですが、手動で止めなければいけないのでヒモをくくりつけて装置を止めに行きます。
その途中で避け目が閉じはじめてスーザの命綱も外れかけるので、ペギーが必死に紐を掴みます。
そのペギーの腰をハワードが掴み「今は下心はないよ、多分」とニヤけています。ハワードはどんなときでもハワードね。
ちなみにホイットニーを待つ間、裂け目に向かってゴルフをしており、ウィルクス博士に「緊張感のないヤツが一人いる」と言われていました。
吹き飛びそうになっているスーザの紐をペギーが掴み、そのペギーをハワードが、そのハワードをトンプソンが、そのトンプソンをウィルクス博士が掴んでいます。このシーンだけ見ると、4人で楽しそうに遊んでいるようにも見えます。
そこへ途中で抜けていたジャービスが戻ってきます。裂け目の中で爆発させるためにホバーカーを持ってきたんですね。ホバーカーといえばデロリアンではありませんか!
この世界ではハワードが発明していたようです。ちなみに映画「キャプテン・アメリカ/ファーストアベンジャー」のワンシーンで、ハワードがホバーカーを発表している場面(まだ超人になる前のスティーブとバッキーが見てます)があります。
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映画のシーンでは失敗していましたが、このドラマでは完成品が登場しているので、ファーストアベンジャーのあとに完成させたのでしょう。
このホバーカーに爆弾を積んで、裂け目に突進させて扉を閉じようとしています。ジャービスの思惑は見事に成功しました。裂け目は閉じてスーザも無事です。
事件も解決できて、ペギーがロスにいる意味もなくなりました。ウィルクス博士と「もし違う状況で会っていたら」という話をしていますが、ペギーは「もしって考えると前に進めない」と言います。
ここで多分キャップを思い出している感じがしますが、結局、今シーズンではキャップの話題は出てきませんでした。寂しい。
ハワード邸から荷物をまとめて出て行こうとしているペギーに、丁度病院から戻ってきたアナとジャービスが驚きます。
アナは「さよならも言わずに去るの?」と、ジャービスは「祖母なら恩知らずだと言う!」とちょっとプンプン。
面倒をかけたくなったと言うペギーを、アナはギュッとハグ。空港まで送りますと言うジャービスに「タクシーを呼んだから」と答えるペギー。次の瞬間のジャービスの絶望の表情が笑えます。
「なんで? ボクがいるのになんでタクシー呼ぶの? ボク執事だよ? みんなのお世話をするのが仕事だよ? それなのにタクシー呼ぶの?」と、ジャービスの心の声が聞こえてきそうな、とても深く悲しそうな表情をしています。
ペギーも、「あれ、私そんなにひどいことした? え、だってタクシー呼んだだけでしょ。ただタクシー呼んだだけでなんでそんなに傷つくの?」と焦っていますね。
このシーンめっちゃ好き。ペギーとジャービスのシーンはどれも好きだけど、この場面はとくに好きです。
アナも彼に送らせてとペギーに言います、あとで愚痴られるのは私よ、と。そういうことなら……と、言い終わらないうちから素早く飛び出してきてペギーの荷物を車に運ぶジャービスのはしゃぎ様がとてもかわいい。
SSRのロス支局まで送ると、ジャービスは「ロスに残ればいいのに」と言うと、ペギーは「あれだけロスの気候を嫌がってたくせに!」、ジャービス「でも残る理由があれば?」、ペギー「……」。
そしてペギーはスーザの元へ。でもスーザは自分を助けた行為は無謀だったと責めます。
この二人はずっと仕事に私情を挟むとかで揉めているんですね。
以前ウィルクス博士がペギーに銃を向けてスーザが爆弾の場所を言ってしまったことを、ペギーは正しい行為ではなかったと責めたのです。でも結局君も僕を助けるために無謀な行為に走ったよねって、スーザは言ってるんですね。
スーザの勝ち誇ったような表情目掛けてペギーがぶっちゅー! と激しいキスをします。
ペギーってキャップのときも、最初のウィルクス博士とのキスも、スーザともみんなペギーからキスしていますね。かぶりつくようなキスを見ているとかなり肉食系な印象です。
場面は変わってホテルで荷造りしているトンプソンは、多分ペギーと話しているのでしょう。「休暇の延長だって! じゃあ一人で帰るよ」と笑顔で言っているので、ペギーはまだしばらくロスにいることになるみたいです。
そこにホテルのドアをノックする音が響きます。トンプソンはチェックアウトを知らせにきた従業員だと思っています。ハイハイという感じでドアを開けると、いきなり発泡されて倒れるトンプソン。
侵入者はトンプソンがマスターズの所持品から取り出したペギーの捏造された資料を盗んで去ります。あの資料ってただの捏造されたものだったんじゃなかったのかな。
そしてトンプソンは確実に死んでいると思います。胸に一発くらってすぐに倒れていますし、苦しそうにするシーンもなかったのでおそらく即死でしょうね。そして終わり。
シーズン3はペギーのSOE時代の出来事と、マスターズが残したカギを中心にストーリーが進んでいく予定だったと思います。
どっかで読んだニュース記事では、テレビ局側がマーベルに一方的に打ち切りを申し出たって。でも関係は最高とか。意味わからん。
ドラマは打ち切りになってしまいましたが、ペギー・カーターのキャラはこれからもMCUシリーズに登場するでしょうね。実際にアントマンに出てたし。
結局シーズン2では、スーザがなぜ最初ペギーを避けていたのかという理由も明かされていませんし(キャップの存在感が耐えられなくなったとかかな)、ヴァイオレットはあっさり引き下がっていますし、ドッティは逃げたままです。
もやもや感しか残らない終わり方でした。