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エージェント・カーター/シーズン1のエピソード3「執事の過去」

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エージェント・カーター/シーズン1のエピソード3「執事の過去」です。前回ジャービスに捜査の手が伸びるかもしれないという終わり方でしたが、早速SSRの捜査官がやってきて彼の取り調べが行われます。そこでジャービスの過去がちょびっと明らかになり、動揺する彼の表情にドキドキ。

前の話:エージェント・カーター/シーズン1のエピソード2「ミルク・トラックを追え」

そして、今回は悲しいお別れがありました。新キャラも出てきてこの先の展開が気になるところですが、ペギーが手柄を立てたがる心情がよく描かれているエピソードだったと思います。

前回の爆発時に死亡した首に傷がある男、リヴァイアサンに所属する男の名前がサーシャ・デミトフだということが分かり、彼の潜伏していたホテルを捜索。

この捜索で長距離の通信機が押収されるのですが、タイプライターに通信器具をセットして文字でやりとりをする装置となっています。

エピソード1からこの装置は登場していて、テレビの世界ながらこういうの実際にあるのかなって思ってました。今だとチャットのような感じね。

関連記事:エージェント・カーター/シーズン1のエピソード1「キャプテン・アメリカの恋人」

このサーシャ・デミトフとニート・ブラニスはロシア人だということがわかり、記録ではニ年前の「フィノーの戦い」で死亡していることが発覚しました。

そしてクルゼミンスキー捜査官がロクソン製油所の残骸から見つけた車のナンバープレートから、持ち主のハワード・スタークに捜査の手は伸びるのです。

しかし、ハワードはすでに逃亡しているので、容疑の矛先は彼の執事であるジャービスに。取調室に通されたジャービスは過去に国家反逆罪で逮捕されたことがあり、この事実を突きつけられひどく動揺します。

そんな彼を心配するペギーは、ジャービスを助けるためにある小芝居をうちます。

すでにジャービスは車の盗難届けを出しており、その書類が見つからないといってSSRは強引に取調べをしていたんですね。この書類を支局長からうまく取り上げて、ジャービスがいる前で「盗難届けの書類を間違って持ち出しました」と言います。

これでジャービスは取調べから解放されたのですが、せっかく重要人物から情報を聞きだせる機会をつぶしたペギーは周り中から責められます。ドゥーリー支局長やトンプソン捜査官に叱責されてさすがにへこむペギー。

で、ペギーはジャービスと共に、ハワード邸の金庫から発明品が盗まれた場所が捜査の鍵になると感じて調べ始めます。このときにジャービスの過去を知りたがるペギー。命を預けられる相手かどうか判断したいと言い、ジャービスは渋々語り出します。

戦時中に書類の改ざんをして逮捕されたこと、しかしそれは妻のアナを助けるためだったこと。

ジャービスはこのドラマの始めからとにかく奥さんを大事にしている描写がありました。でもまだアナは声だけで姿は出ていないんですよね。この先アナは出てくるのでしょうか、そのあたりも気になります。

このアナはユダヤ系です。彼女を助けたいあまりに書類を改ざんしましたが、それがバレて逮捕。しかしすでにハワードと親しくなっていたジャービスは、彼の突然の手助けによってアナと共に救われます。

ジャービスにとってハワードは仕えるべき主人であり、夫婦揃っての恩人だったのです。

ハワード邸の地下から下水道に降り立ち、ブラニスが辿った足跡を捜査するペギーとジャービス。このとき地下に降りるロープと装置をうまく使用するジャービスに、ペギーは経験があるのかと聞きます。

「あのときの相棒は愉快なスペイン人でね」と楽しそうに語り出すジャービスを静止してロープを下ろすペギー。この二人のこういうやり取り好き。だいたいジャービスが愉快に語り出すとペギーが静止というパターンね。ちょっとKY気味のジャービスがかわいい。

下水道を辿り、出口に到着するとそこには船があり、ブラニスが残したハートに下線が入ったマークの失恋丸を発見します。中に入るとハワードの発明品がたくさん。

ペギーがその中からひとつを取り出し用途を聞くと、骨も砕ける収縮機だとジャービスは答えます。でも最初はただのマッサージ器だったそうです。マッサージ器を作ろうとして骨砕く機械を作ってしまうハワードの才能怖い。

ちなみに見た目はフェイスマッサージするコロコロのような感じです。女性だと間違ってコロコロしちゃいます。でもコロコロしたら骨がくだかれるので要注意。こういうタイプの美顔器見るたびにキンタマみたいだと感じるのは私だけでしょうか。

早速SSRに報告しようとしますがジャービスに止められます。自分たちがここにいる理由をどう説明するのだと、それに対してペギーはハワードに依頼されて個人的に調査していたと正直に話すと言いますが、しかしそれではあなたがつぶされるだけだと。

ペギーはハワードの名誉を挽回すると同時に、自分も手柄を立てたくて必死です。でもジャービスに説得されてSSRに匿名で電話をかけてこの場所を知らせます。

このときにジャービスが電話で通報するのですが、すでに彼の声は知られているため声色を変えて頑張るジャービス。

べらんべえ口調で「よぅだんな」とかなんとか話していますが、もともと超丁寧なジャービスはかなり苦しそうです。最終的には「ごきげんよう」で電話を切るところが面白い。

その頃、失恋丸に残っていたブラニスの仲間がペギーに襲いかかりますが、途中で助けにきたジャービスと男が格闘している隙に例のコロコロで相手の動きを封じます。

ジャービスは軍人だったみたいですが格闘はあんまり得意ではないように見えたので、実戦には出ていないのかな。

結局、襲ってきた男を置いて逃げ出すペギーとジャービス。SSRが駆けつけるとハワードの発明品と男がひとり転がっています。「動くな!」と言いながら近づくクルゼミンスキー捜査官に「動けないだろ」と冷静なスーザ捜査官。愉快なコンビね。

やっぱりちょっとおバカなクルゼミンスキー捜査官がだんだんかわいくなってきました。

この二人はこの日の夜勤だったのですが、SSRでの会話で印象的だったシーンがあって、最初クルゼミンスキー捜査官はペギーに夜勤を押しつけようとしたのですが、あっさり無視されてたんですね。それをスーザ捜査官にいうと「丁寧に頼まないからだ」と責められます。

それに対して「カーターに惚れてるのか」とクルゼミンスキー。その後に「あのキャプテンアメリカが前の男だったんだぞ、あきらめろ」と言います。ここで考え込むようなスーザと、ガサツでおバカなのにスーザを気遣っているようなクルゼミンスキーが印象的でした。

しかし現場にSSR捜査官たちが集まり、ハワードの発明品を慎重に運ぶように指示したあと、クルゼミンスキー捜査官は倒れていた男の護送を一人で行います。

この護送中に何者かにあとをつけられており、車をぶつけられてクルゼミンスキー捜査官が出ていったところを発泡。暗殺者は車の中にいた男も射殺。

次の日、ニューヨークベル社(SSRの表向きの電話会社)にペギーが出勤すると、いつもの電話番の女性たちが泣いています。

SSRの本部に入っていくと、クルゼミンスキー捜査官の机の上には花束。ドゥーリー支局長は言います、「もう誰も死なせたくない」と。原因はどうであれ、きっかけはハワードの発明品です。彼らの意識はハワードに向いてしまいましたね。

ショックを受けたペギーはアンジーのカフェに行きます。しかしアンジーとはちょっと気まずくなっています。

SSRでジャービスを逃がすためにわざとミスをした日、突然部屋にやってきたアンジーを追い返していたのです。そのことをアンジーはまだ怒っている様子。でもいきなり部屋に来てベラベラしゃべられたら普通にうざいと思うんですが、外国ではこんな付き合いが当たり前なのでしょうか。

そのときアンジーを部屋から追い出すと同時に、新しい入居者がいたので挨拶したんですね。この新キャラが後々重要なポジションになります。演じているのはブリジット・リーガン(役名ドロシー・アンダーウッド、通称ドッティ)。

そして気まずいままのアンジーにペギーは言います、「同僚が死んだの」と。アンジーは目の色を変えて話を聞くわといい、私もいとこが死んだときはショックだった、盗みをして逃げている途中だったけどと、ブラックなエピソードを語りながらペギーを労わります。

こういうブラックなアメリカっぽい語り好きなんですよね。

ガサツで乱暴だったし、親しくもなかったのになぜかショックだとペギーは涙を流します。そしてガサツだったけど仕事はできたとペギーは言っていますが、クルゼミンスキーがバリバリ仕事ができていたとか、とくにそんな描写はなかったような……。

ちょっと小話。このエピソードの冒頭で、ペギーが住む超めんどい規則があるアパートの朝食風景が映し出されているのですが、前日に男が忍んでやってきたことを、このアパートの管理をしている小難しいおばさん(フライさん)に連れ込んだ本人が責められるんですね。

このときにフライさんはたとえ話を用いて、「このアパートの上階にはあのフーディーニの奇術でさえ立ち入れない」と言います。

フーディーニといえば、トリックファンには馴染みのある名前です。ドラマ「TRICK」では偉大なマジシャンとしてフーディーニのエピソードが紹介されていることが度々あったので、それを思い出しました。

ハリー・フーディーニは脱出王の異名を持つ希代の奇術師。フーディーニがこのアパートにやってきたというエピソードは、アンジーが「またあの話だわ」と嫌そうにしていたことから、どうやらフライさんの定番の小話として定着しているようです。

ラスト、クルゼミンスキー捜査官を手にかけたのはプロの殺し屋だということがわかっていますので、支局長はみんなに注意を促します。が、ますますハワードに対する風当たりが強くなりそうな予感を残して次回へと続く。

だんだんクルゼミンスキーが好きになってきてたのにエピソード3で退場となりました。残念ね。

次の話:エージェント・カーター/シーズン1のエピソード4「ハワードの帰還」

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