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ソード・オブ・デスティニーの感想「ドニーさんのネーミングが中ニ病」

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ネットフリックスのオリジナル作品であり、2000年公開の「グリーン・デスティニー」の続編として制作された映画です。

最近どっぷりドニーさんにハマっているので、ネットフリックスに登録して「ソード・オブ・デスティニー」を観てみました。ざっくり感想をいいますと、薄っぺらい味噌汁のような味わいで物語が進みますので、なんの感慨も得られないまま終わります。白飯が進まないような気持ち。まぁ、ドニーさんが観れたから、それだけで良いのです。

しかし、ドニーさんが出ているにもかかわらず、彼まであっさり風味に侵食されているように感じました。なんというか、ドニーさんってばもっと油ギッシュなバトルをしているようなイメージがありまして、でも本作では穏やかで悠然としているように観えたのですよ。

ドニーさんはもっとキレッキレのバッキバキのアクションが似合います。とくに最近ドニーさんとウージンとのバトルをYouTubeで観まくっているので、そんな風に思うのかもしれません。

そして、前作に引き続いて同役で出ているのがミシェル・ヨー姐さんでございます。「グリーン・デスティニー」は先日18年ぶりに鑑賞したのですが、あまり心に響くものがありませんでした。が、さらに何も感じなかったのが本作です。

関連記事:グリーン・デスティニーの感想「18年ぶりに観たら何も感じなかった」

映画では、前作でチョウ・ユンファが演じた伝説の剣士リー・ムーバイの死から18年後の世界を描いています。リー・ムーバイとミシェル・ヨー演じるユー・シューリンはお互いに愛し合っていたのですが、シューリンに許婚がいたことで想いを遂げられなかったのです。

その許婚はすでに亡くなっていたのですが、それでもムーバイとシューリンは一緒になることはなく、惹かれ合いながらも気持ちを通じ合えない悲しい恋情をミシェル姐さんとチョウ・ユンファが美しく表現されていました。

なのに! 本作ではひょっこり出てきた、実は死んでなかった許婚だよーのドニー・イェンです。しかも役名がサイレントウルフって! サイレントって! ウルフって! ドニーさん!? ま、本名はメン・スージョウなんですけどね。確実に中ニ病です。

この「サイレントウルフ」って字幕に出る度に吹き出しそうになったのは私だけではないはず。で、このサイレントウルフってば、冒頭でシューリンのあとを付けているので、何十年もストーカーしてたんですかね。「彼女を陰で守る俺すげぇ」とか思ってたんですかね。名前から行動からすべてヤバイ中二病そのもの。

物語は武術の派閥争いにグリーン・デスティニーが利用されたような感じで進みますが、途中でシューリンが「もうひとりはイヤ!」とかぬかしてサイレントウルフとヨリを戻します。

えぇぇぇぇぇぇ! ムーバイはぁぁぁぁぁ! ソイツ確実に中二病だよぉぉぉぉ! と絶叫してしまいました。

ま、この二人の関係だけでなく、本作には突っ込みどころがいろいろあり過ぎてもう勘弁してください、となるようなお話でございます。登場人物が多すぎるのも薄っぺらくなった原因のひとつでしょうね。これだけのキャストを出すなら連続ドラマの方がしっくりきたと思います。

ラストはドニーさんが中二病パワーを発揮して、集めたメンバーが全滅しながらもラスボスを倒してグリーン・デスティニーをどこかへ運ぶシーンで終わり。(飯屋でチンピラに絡まれてたら「助太刀するぜ」と言いながらその道のプロが終結するという、これまた中二設定でメンバーが集まってました。)

今回の若手2人は前作のチャン・ツィイーとチャン・チェンのポジションなのかと思えば、実は赤ちゃんの頃に取り替えられたからあなたのお母様に育てられたのよ、とか、大映ドラマのような設定になっています。(大映ドラマとは、1980年代にヒット作品を飛ばしまくった独特なタッチのドラマ)

前作のチャン・ツィイーとチャン・チェンが演じたイェンとローの息子が出てくるとかって話があって、その役をニコラス・ツェーが演じるというニュースがあったのですが、消えちゃったんでしょうね。そのため、イェンとローの話題は全くありませんでした。ちょっと寂しいね。

内容は微妙でしたが、今の私の脳みそはほぼドニーさんに侵食されていますので、あっさり風味のドニーさんも中々楽しめました。

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