シーズン3のエピソード13「ラスト・ショット」です。今回はロシアが舞台となっており、悲しいお別れがあります。
ボビーとハンターがマリックを追って、ロシアのある秘密基地に辿りつきました。終始ふざけているハンターは面白いのですが、演出が薄暗くなっており、うらさみしい雰囲気が漂っているのはラストへ向けての布石でしょう。
前の話:エージェント・オブ・シールド/シーズン3のエピソード12「スパイを探せ」
ストーリーは現在と数時間前の出来事を交互に繰り返し、ボビーとハンターが尋問を受けている風景と、シールドのメンバーとロシアのインヒューマンズとの戦いが描かれています。
マリックがロシアの主要人物と共にロシア基地にやってくると、インヒューマンズを保護する区域の話し合いが行われていますが、保護とは表向き、どうやら収容所の形となっているようです。
ロシア内部でもそんな場所に対する反対が行われ、推奨派は反対する副首相を暗殺する状況。
マリックがそれとなくクーデターへ進むように話を持っていくと、ロシア側は隔離していたインヒューマンズを解放します。
解放されたインヒューマンズは基地にやってきた首相を狙いますが、シールドメンバーたちは首相を守ります。
思いのほかインヒューマンズの攻撃が凄くて苦戦しますが、ボビーがインヒューマンズ本体(コイツは影を操るので何体でも自分の影を攻撃用に出せる)を倒し、ハンターは首相を守りながら逃走。
しかし、ロシア側にハンターとボビーの二人が捕まってしまい、尋問を受けていたというわけです。
シールドは表向き解体しているし、ロシアとアメリカは緊張状態にあるので、二人は相談して組織のため犠牲になろうとします。
コールソンが助けにやってきますが、自分たちは逃げないと宣言。コールソンも二人の気持ちを尊重します。首相に「彼らはあなたの敵をすべて倒した、私なら彼らを解放する」と精一杯の言葉をかけます。
それ以前のやり取りでもこの首相ってば自分ことしか考えてないし、ロシア側も主要人物が三人死んでいることから、誰かに責任を取らそうとしているのですよ。
でもコールソンの言葉にほだされたのかはわかりませんが、なんとか死罪だけは免れた二人。ま、ロシアからのスパイ容疑が払拭できたわけではないけど。
今の状態でシールドに戻っても迷惑をかけるだけの二人は、組織から離れるしかないようです。
今回全編通してうらさみしい描写になっている理由がやっとわかりました。ボビーとハンターとの別れがテーマだったのですね。
そしてラスト。酒場でウェイトレスが頼んでいないお酒を持ってきますが、おごりだと言います。
そのお酒がどんどん増えていくと、離れたところからシールドのメンバーが悲しそうにお酒を手に掲げて二人に別れを伝えている様子がツライ。
一番マックがツラそうだったのは、確かボビーとハンターとの付き合いが長かったからなんだよね。
そして二人に近づけないのはロシア側の見張りがいるから。言葉を交わすこともできずにお別れをしなければいけないなんて、とても悲しいです。
マックのうるうる瞳が涙を誘います。シモンズも泣いています。メイもフィッツも悲しそうです。デイジーもコールソンもみんなツライでしょうね。
ボビーとハンターがいないシールドは寂しいですが、二人にはスパイ家業から足を洗って幸せになってほしいと願います。
ただ、この二人の退場には制作サイドの事情があったんですね。実はボビーとハンターを主役にしたスピンオフが企画されていたそうですが、その話は消えちゃいました。
スピンオフのために本家を降板したのに、結局実現しないとか。せっかくの人気キャラなのにもったいない。
ただハンターはシーズン5で復帰するという情報がありましたので嬉しいです。ボビーもぜひカムバックしてほしい。