レンタル開始になったので映画館ぶりにテネットを鑑賞しました。やっぱり意味わからんです。字幕と吹き替え2回連続で観て久しぶりの休みが終わりました。その後はひたすら考察ブログ漁って楽しい休日が終了です。
ま、3回観たことだし意味もわからんけど感想でも綴ります。思いっきりネタバレしてますので未見の人は注意してください。
で、あのエスプレッソなんなのよ。あれは初見でもめっちゃ謎だったんだけど、考察ブログ漁ってもわからないままの謎です。
テネットって劇中に出てくる登場人物の名前とかの細かい部分まで意味があるみたいなんだけど、このエスプレッソに関してはほんと意味不明。
そもそもあそこ高価な絵画めっちゃ保管されてたけど、飲み物持って入っていい場所なの? お客さんだから注意できなかったの?
なんか緊張解すためとかの意味があったのかもね。だって主人公めっちゃスーハ―スーハ―してたし。不審そうに見てくる案内の人に対してニールが「ヨガ」って答えてたシーン笑う。
そして2人で各部屋の鍵を開けながら通っていくんだけど、あれほんとに息止めてそうね。あの真剣な表情の2人好き。
ニールがずっと主人公のサポートに徹してるのも萌える。初対面で「ダイエットコークでしょ」って当たり前のように言うの。しかも懐かしそうな親しみを込めて見つめてた表情が感慨深いよね。ラスト知ってると余計に込みあがっちゃう、いろんな感情が。
ただね、映画館で観たとき、ラストのゴタゴタがわかりにくくて把握できなかったのよ。だから帰ってきてネタバレで確認したらあそこでニールがお亡くなりになってたって知って仰天した。
そもそもあのキーホルダーを意識してなかったし。だから映画館でのラストのセリフもまったくわかってなかった。めっちゃもったいない。あの大画面でニールのセリフをもっと噛み締めたかった。
で、あのあとニールどこ行ったのかな~って考えてたけど、「鍵開けに必要でしょ」ってアイヴスに言ってたから、あの直後にニールは主人公を助けるために命果ててしまうのね。ここでのニールの動きをわかりやすく解説してる動画があったので貼っておく。これ観ると泣く。
主人公との別れのセリフが「君には何年か先の未来だけど、僕には何年か前の過去」であることを考えると、この時点から主人公は何年かかけてテネットの組織を作り上げていったのね。
その先にニールと出会い、友情を育むのね。だってニールってば主人公に対してめっちゃ思い入れあるような感じだったし。んで初対面でのあの懐かしそうな表情から考えてみると、未来の主人公はすでにお亡くなりになってるんじゃないかしら~。
だからニールは久しぶりに会った友人に対して、懐かしさと会えなかった期間の寂しさが込みあがってきてのあの表情なのでは? とか思ってみたり。だってめっちゃ感慨深そうなすっごく奥深い表情だったし。あれはすでに亡くなってしまっている人に対する親愛の情のように感じる。
オスロ空港に向かって逆行してるときも、主人公が最初の空港シーンで自分から攻撃されたとこが痛み出してきたの心配そうにしてたニール君ね、めっちゃ過保護じゃんって思っちゃうぐらい主人公のケガを気にしてたように見えた。
で、あのシーンも面白かったー。最初に回転ドアから出てきた正体不明の人物との格闘を順行側と逆行側とで見せてくれるもんだからめっちゃ面白かった。同じシーンなのに見てる側が変わっただけであんなに違うんだ。
あの飛行機のシーンだって本物を倉庫にぶつけてるみたいだし。ノーラン監督CG嫌いだから「あ~、これ本物なんだろうな」とか思いながら圧倒されちゃった。
あのシーンは映画館で観れたことがすごく嬉しい。もっと早く観に行って何度も行きたかったわ。なんかバタバタしてて最終日に駆け込みだったんだよね。惜しいことをしたわ。
音楽もすっごくカッコよかった。あれ逆行のシーンでは逆再生されてたらしい。あのなんともいえない重低音めっちゃいい。とくに映画館だとお腹の底でズンドコ響くから臨場感すさまじいのよ。
ま、ストーリーは順行と逆行を繰り返すもんだからややこしいのよね。ラストでセイターがキャットに銃で撃たれてボートで引きずられるというめっちゃ爽快な復讐劇が行われるんだけど、初見時に「あれ、ここでセイター死んじゃったらこの先にいるはずのセイターは?」ってこんがらがった。
でもセイター自身が主人公に「妻に別れを」って言ってるから、ここにいるセイターは逆行してきたセイターなんだよね。主人公も「まだ出会ってない」って言ってて「あ、そうか」って返事してたし。
このシーンでのキャットは船に乗り込んだ時点でセイターやる気まんまんなのよね。体を運びやすいように日焼け止めですべりをよくしつつ、なんかロープみたいな紐外して海に落としやすくしてたし。そして冒頭で過去のキャットが見た自由に羽ばたく自分になるのよ。
んでキャットの息子マックスがニールなのではって説があるんだけど、私としてはその説にはちと懐疑的。確かにニールはキャットに優しかったし、キャットもニールを気にかけている風だったんだけど。
ラストでも主人公に「キャットに会いに行く?」って聞いてたのも気になるのはなるんだけどね。ニールはキャットよりも主人公に対する思い入れのほうが強そうに見えたんだよね。
だからあのラストのセリフよ。「君には友情の始まりだけど僕には友情の終わりだよ」って泣くわ。このときのロバート・パティンソンの表情に惚れる。
主人公もあそこでニールのキーホルダーに気づいてちょっと泣いてたね。主人公ってスパイ家業のわりに涙もろいのよ。冒頭でも仲間が死んじゃったって聞かされて泣いてたし。だから壮大なこの戦いに意味もわからず巻き込まれていったのね。
いくらスパイでも戦う相手も起こってる意味もわからずただ流れに流されてるなんてちょっとどうなのって感じだけど、主人公が自分を犠牲にしても人を助ける精神の持ち主ってことで、強引に戦いに投入していってるのでしょう。
でも主人公はニールが死ぬのをわかったうえで過去に送り出してるよね。このシチュエーションだとターミネーターの一作目を思い出しちゃう。ジョンはカイルが死ぬとわかってて過去に送り出すし、ニューフェイトでも同じような設定だった。
そして「美しい友情が終わる」って言ってるあたり、ニールは自分の最期を知ってるんだろうね。命をかけるほどのモチベーションはやっぱ主人公に対する友情なのだと思う。
ただ、ニールが「物理は修士だ」って言ってたのも気になるのよ。そうなると、けっこう子どものころからテネットにかかわるために主人公に仕込まれてたようにも感じる。
どっか忘れたけど、「無事だったら僕の人生を教えるよ」ってセリフがあったのよ。「人生」ってワードを出すってことはけっこう長い期間ってイメージあるし、そうなるとやっぱ子どものころから主人公に接しててって考えちゃう。
だとしたらやっぱマックスなのかなって。でもそうなるとあのキャットが絶対に許さないと思うんだよね。主人公がマックスに近づいて物理とスパイ家業を叩きこむなんてあの息子命のキャットが許すかね。
なのでニール=マックス説はないと思う。いろいろ気になる点はあるけど、あの涙もろい主人公が子どもを死なすために仕込むようなことしないんじゃないかなって。
なので、この先に同じスパイとして出会って友情を育む、そしてニールの前で死んじゃうって感じを想像してる。ま、考えても答え出ないんだけどね。想像するだけで楽しい。