処刑剣14bladesの感想「なんかCGがふわふわしてた」

ドニーさん主演の時代劇です。ラスボスはサモハンじゃないしCGはふわふわしてたし、処刑剣の厨二設定がとくに活かされていなかったけどドニーさんがお風呂に浸かっているシーンだけでお腹いっぱいになるほど大満足でした。
ストーリーは明の時代、特殊部隊「錦衣衛」に所属している青龍(チンロン)が仲間の裏切りにあい尊厳を求めて戦うお話です。裏切られた青龍(ドニーさん)は、運び屋(正義護送屋)に「オレを運んでくれ」と頼み、砂漠へと逃げます。
この途中で運び屋の頭目の娘、喬花(チャオホア)と良い雰囲気に。


喬花はヴィッキー・チャオが演じています。「画皮あやかしの恋」ではヴィッキーに振られちゃってたけど、この映画では「あなたのいうことならなんでも聞くわ」とまで慕われています。
恋愛パートはけっこう楽しかったのですが、なんとなくアクション面は不発というか、なんだろう、ちょっとしょぼかったです。まず処刑剣は青龍にだけ与えられているのですが、14本入っていてそれぞれ役目があります。この設定は厨二病っぽくて素敵。
大きな箱に14本がセットされており、尋問用8本と処刑用6本、最後の一本は自決用なんですが、箱をバンっと叩いたら何本か出てくるシーンのCGがアニメっぽくて、シリアスなシーンなのに拍子抜けするような味わいがあります。
でも、箱の中で歯車がくるくる回って剣が出てくる仕掛けになっているのはカッコよかったですし、ラストバトルシーンでのラスボスを捕まえて一緒に果てる場面はグッときます。
ただラスボスの脱脱(トゥオトゥオ)さんはサモハン演じる慶親王の義理の娘なんですが、なんかやたら強い設定の割りに戦い方がワイヤーでぐるんぐるん回っていただけなので、なんだかぁ……という感想でした。あと脱脱さんは相手の攻撃を避けるとき、服を一枚一枚脱いでいくという、ふわふわしたCGだったのも微妙。
鑑賞後にキャスト見ていたらウー・マさんが出ていたことに気づきました。ウー・マさんは「チャイニーズ・ゴーストストーリー」のイン道士です。チャイニーズはもう30年も前の作品だけど、あんまり変わってないねウー・マさん。ちなみにヴィッキーのパパ役です。
途中で登場した砂漠の盗賊はイケメンでした。盗賊だけどときどき正義を掲げるんだ! といっていつの間にかドニーさんの味方になります。きっとドニーさんのカリスマ性に惹かれたのでしょう。ヴィッキーは筋肉かしら。そもそもヴィッキーと逃げている途中でお風呂屋さんに入るのですが、木の板隔てた隣同士でヴィッキーと湯船に浸かっているのですよ。
あのシーンでは目を凝らしてヴィッキーとドニーさんが浸かっている湯船の中を凝視しましたが、濁っていたので見えませんでした。残念ネー。でもこのお風呂のシーンでドニーさんのむっきむきの筋肉と刺青コンボは最高のおかずになります。
ラストのドニーさんは脱脱さんを道づれにして処刑剣3本に貫かれるのですが、確実にお亡くなりになっているはずなのに幻のような感じでヴィッキーの目に映ります。ヴィッキーとのお別れシーンで、「この鈴を鳴らしたらすぐに駆けつける」って約束するんですね。
ヴィッキーはドニーさんと別れた後、目的を果たして運び屋家業を継ぎます。そして砂漠に戻って鈴を鳴らして望遠鏡を覗くと、そこにはドニーさんっぽい人影が、そしてエンド。あれは幻だったのかしら。それとも気合で傷を治したドニーさんが戻ってきたのかしら。気合で戻ってきたと思いたい、だってドニーさんだもの。

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